高瀬 浩二

魅力が色あせない印刷を
職人の勘と技で支える人

高瀬 浩二 Koji Takase

Profile

製造部 シルク印刷課 課長(1989年入社)

「なにかを作る人」に憧れて印刷の道へ。以来30年以上、当社を代表する事業であるシルクスクリーン印刷に携わる職人として、工場長と2名体制で印刷業務にあたっている。長年の経験でのみ培われる「職人の勘と技」で、当社のアイデンティティを守り続けている。

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グランド印刷の原点
シルク印刷への意思と

当社は創業時から、シルク印刷を手がけてきた独自のあゆみを持つ会社。現在は、シルク印刷の他にも印刷手法を多様化させている当社では、お客様に幅広い印刷の選択肢を提供しています。しかし、代表を筆頭にシルク印刷でスタートした会社であることを「アイデンテティ」として大切にしている当社では、その精神を継承し続けることを決意しています。時に会社が成長する中では、原点から刷新していく事業展開の形もたくさん存在しているのではないかと思うのですが、当社ではあくまでもシルク印刷を基盤として、新しい技術を積極的に取り入れる舵が切られています。
そこで、シルク印刷における技術の担い手として、日々の業務に励む私。全自動ではなく、人の手を必要とする工程が多く、その繊細さも魅力であるシルク印刷には30年以上、携わっています。
近年では、当社でもシルク印刷の専用サイトが開設され、お客様がシルク印刷をより手軽に利用できるようにもなりました。担当としても、シルク印刷の価値が守られながらも、新しい挑戦を続けていく環境で働いていけることを嬉しく思います。

高瀬 浩二

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美しい発色を支える
職人の「技と勘」

シルク印刷は、その美しい発色が特徴で、驚かれるお客様も少なくありません。だからこそ最も多く、かつ難しいオーダーは、そのほとんどが「色」に関するものです。同じ色でも、お客様のイメージと私たちの認識には必ず違いがあるため、そのギャップを埋めるための調整やコミュニケーションが重要となります。そして特に、細かなデザインや複雑な色の表現には、職人の技と経験が必要不可欠です。
シルク印刷では、指定された色に調整する「調色」の工程が肝となります。この調色は、単に数値化されたものではなく、職人の長年の経験と勘によって支えられているもの。正確な色を表現するためには、何度も試行を重ね、経験を積むことが大切で、それは長年をかけて身につけることができるスキルです。
さらに、納得のいく仕上がりを目指して何度も校正を繰り返すことも欠かせません。こうしたプロセスには多くの時間と労力がかかりますが、完成した際には予想を超えた美しい出来栄えとなることも多く、その瞬間にシルク印刷の面白さを再確認することができます。この技法を通して得られる達成感には、職人として格別なものがあります。

高瀬 浩二

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デジタル×アナログ
当社にしかできない印刷

初めてシルク印刷に出会うお客様が、斬新なアイデアやご希望を持ち、度々当社を訪れることがあります。私たちはその度に「こんな発想があるんだ」と、新鮮な発見を得るとともに、新しいものづくりへの挑戦を続けています。当社にはこのように、これまでに見たこともない、珍しい印刷を相談しに来られるお客様が数多くいらっしゃいますが、それは当社がデジタル印刷に加え、シルク印刷などのアナログな手法を掛け合わせた独自の印刷技術も持ち合わせているためです。
例えば、段ボールディスプレイにシルク印刷を施すようなプロジェクトでは、通常の印刷機では扱えない厚みのある素材にも印刷が可能です。シルク印刷の強みは、こうした制約を受けず、自由に表現できる点にあると思います。また、ベースとなる紙や素材の色がそれぞれに異なるため、その上に表現したい色を、どう発色させるかという「発色の技術」は、ここでも生かされます。この技術は、職人の手によって緻密にコントロールされるもので、人ならではの感覚が欠かせません。
こうした挑戦を通して、自分自身が新たな技術を身につけることに喜びを感じながら、常に進化し続けることができる仕事には、これからも長く携わっていきたいです。

高瀬 浩二

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