製造部 部長 (2003年 社会人採用)
自動車整備士を経て、2003年にグランド印刷に入社。以来、目まぐるしく変化を遂げてきた当社の印刷とものづくりのカタチを、製造と「機械整備」を通して支え、見つめてきた職人かたぎなプリンター。
ものを作り、整えることで
印刷の可能性が広がっていく
グランド印刷のアルバイトとして「印刷」という仕事とその世界に触れ、ものが刷り上がっていくことで形になっていく様子を目の当たりにした学生時代、次第にこの業界に興味を抱くようになりました。社会人になって一度は自動車整備士として働き始めましたが、「ものを作り、整える」という仕事の延長線上にある現在の仕事には縁があって戻り、気がつけば20年以上が経ちました。
入社当時、当社はシルク印刷が主流でしたが、時代の流れとともに新たな事業が次々と誕生し、会社の変化とともに、技術面においてもアップデートを続けてきました。これまでに新しい設備や機械が目まぐるしく導入されてきましたが、新たなファンクションを学び得ることで印刷の可能性を広げていく仕事には、ささやかながら技術者としてのやりがいも感じてきました。たくさんの最新技術に触れることができた日々はとても刺激的で、その経験は大切な財産として、今の私の仕事を支えてくれています。
繊細な機械と対峙しながら
印刷現場で手を動かす日々
昔は今と違い、機械に完全に印刷を任せることができず、まだアナログな部分が多くありました。自分たちで手順を考え、手動で材料をセットしながら調整を重ね、やっと綺麗に印刷ができるような具合です。シンプルである分、壊れやすさもつきものだった昔の機械は、故障が今よりもはるかに多く、苦労もありました。
今では懐かしく思い出しますが、出社すると機械が止まっていて、部品が散り散りなっている光景が広がっていることも度々。朝は修理から始め、お客様への納品に支障が出ないよう整える、そんなことも珍しくない日々でした。また不思議なことに、機械は扱う人によって動きが微妙に異なることがあるほど、まるで生き物のように繊細な面もあり、経験値ならではの勘や嗅覚が試されることも。
しかし、想定もつかない経験を通じて、製造工程からものづくりに取り組んできた時間は、私にとって楽しいひとときでもありました。奇しくも、子どものころから親しんできた「機械整備」のスキルが生かされることになった今の仕事には、改めて面白みと縁を感じています。
昔から作りたいものは
「誰かの役に立つもの」
整備士として働いていた父のもと、工具に囲まれた家庭で育った私は、子どもの頃から機械に触れることが好きでした。当時は気になるものがあると、つい分解して構造を確かめたくなり、時には家族に叱られることもあったほどです。
思い返せば、幼い頃から変わらずに「作りたい」と思うものはいつも「誰かの役に立つ、必要とされるもの」だったのかもしれません。「こんなものがあったら便利だろう」「不便に感じていることを改善してみよう」と考え、そんなことからアイデアに繋がって、気がつけば工具を手にしていました。材料や道具の仕入れ、組み立ての工程を考える時間も含め、私にとってはかけがえのない時間だったのではないかと思います。
今、その時間は家族の暮らしを豊かにするDIYの時間となり、そして、グランド印刷が生み出す商品のクオリティーを守るための、貴重な作業時間となっています。これからも「作る喜び」を感じながら、当社が届けるサービスが、より多くの人に喜ばれるものづくりであるために、腕をみがき続けていたいです。
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