自社サイトの検索ワードを知る方法|検索されている言葉を知ろう!

自社サイトの検索ワードを知る方法

前回のコラムでは、「検索結果に自社サイトが表示されないときに、まず確認してほしいポイント」について解説しました。 検索結果に表示されるようになることは、ホームページを活用して集客していく上での大切な第一歩です。

ただし、検索に表示されるようになったあと、多くの担当者の方が次に悩むのが 「実際に、どんな言葉で検索されて自社サイトにたどり着いているのか分からない」 という点ではないでしょうか。

そこで今回は、自社サイトの検索ワード(検索クエリ)を知る方法について、専門知識がなくても理解できるよう、基本からわかりやすく解説します。

検索ワードを知ることは、ホームページを「なんとなく更新する」状態から、「根拠を持って改善する」状態へ進むための大切なステップです。

中小企業のためのDX本 DXセミナー登壇依頼

そもそも「自社サイトの検索ワード」とは?

自社サイトの検索ワードとは、ユーザーがGoogleなどの検索エンジンでキーワードを入力し、その検索結果として自社サイトが表示・クリックされた言葉 のことです。

例えば、

  • 「看板 制作 福岡」
  • 「横断幕 オリジナル」
  • 「会社案内 印刷」

といった具体的な検索語句が「検索ワード」にあたります。

重要なのは、企業側が使っている言葉と、ユーザーが検索している言葉は必ずしも一致しないという点です。例えば、社内では当たり前に使っている商品名や専門用語でページを作っていても、ユーザーが検索している言葉と噛み合っていなければ、検索結果には表示されにくくなります。

その結果、「しっかり情報を書いているはずなのにアクセスが増えない」「ホームページを更新しているのに問い合わせにつながらない」といった状態が起こりやすくなります。検索ワードを知ることは、ユーザーの目線と自社サイトの内容がズレていないかを確認するための重要な手がかりなのです。

なぜ検索ワードを知ることが重要なのか

検索ワードを知る最大のメリットは、ユーザーの視点で自社ホームページを見直せるようになることです。検索ワードを見ることで、「どんな言葉でホームページが探されているのか」「どのページが検索結果に表示されているのか」といった、ホームページとユーザーの接点が具体的に見えてきます。

例えば、検索ワードを確認すると、次のような気づきが得られることがあります。

  • ホームページを作る側が想定していたキーワードとは、別の言葉で検索されている
  • 会社として力を入れているページではなく、別のページが多く検索されている
  • 検索結果には表示されているのに、クリックされていない検索ワードがある

これらはすべて、ホームページを改善していくための具体的なヒントです。例えば、想定外の検索ワードで見られているページがあれば、そのページの内容を強化することで、アクセスや問い合わせにつながる可能性がありますし、クリックされていない検索ワードがあれば、タイトルや説明文を見直すきっかけになります。

逆に、検索ワードを把握していない状態では、ホームページが「なぜアクセスが増えたのか」「なぜ急に減ったのか」といった理由が分からず、改善の判断ができません。その結果、更新や修正をしていても、それが正しい方向なのか分からないまま手探りの運用になってしまいます。検索ワードを知ることは、ホームページの改善を感覚ではなく、根拠を持って進めるための出発点なのです。

自社サイトの検索ワードを知る代表的な方法

自社サイトの検索ワードを知る方法はいくつかありますが、まず押さえておきたいのは次の2つです。

  • Googleが公式に提供しているツールを使う方法
  • 設定不要で使える外部の簡易ツールを使う方法

それぞれ特徴が異なるため、順番に見ていきましょう。

【方法1】Googleサーチコンソール(無料)で確認する

最も正確に「自社サイトがどんな検索ワードで表示されているか」を確認できるのが、Googleが無料で提供している公式ツール『Googleサーチコンソール』です。

Googleサーチコンソールでは、

  • どんな検索ワードで自社サイトが表示されたか
  • 検索結果に何回表示されたか
  • そのうち何回クリックされたか

といった情報を確認できます。つまり、実際にユーザーが検索した言葉と、自社サイトの関係を数字で把握できるのが最大の特徴です。

なお、Googleサーチコンソールは、登録しただけですぐにデータが見られるツールではありません。最初に「自社サイトをGoogleに登録する」ための簡単な設定が必要になります。

ただし、すでにGA4(Googleアナリティクス)を導入している場合は、その流れで比較的スムーズに設定できるケースも多く、専門知識がなくても対応可能です。

最初の段階では、細かい数値をすべて理解しようとせず、「どんな検索ワードで自社サイトが表示されているか」を確認することから始めるだけでも、ホームページ改善のヒントは十分に得られます。

▼サーチコンソールの管理画面 サーチコンソール管理画面

Googleサーチコンソールで確認できる検索データについて

Googleサーチコンソールで確認できるのは、Googleで検索されたときのデータのみです。そのため、「Google以外の検索エンジンの検索ワードは分からないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。

ただ、日本国内で最も多く利用されている検索エンジンはGoogleで、次に利用者が多いYahoo!検索も、現在はGoogleと同じ検索エンジンの仕組みを使って検索結果を表示しています。

そのため、Googleサーチコンソールを確認することで、Google検索とYahoo!検索の検索ワードの傾向をまとめて把握できると考えて問題ありません。

Bingなど他の検索エンジンも存在しますが、利用者数の割合は比較的少ないため、まずはGoogleサーチコンソールのデータを確認することが、検索ワードを知るうえでの現実的な第一歩になります。

【方法2】設定不要で使える外部の簡易ツールを活用する

「いきなりサーチコンソールを使うのはハードルが高い」と感じる場合は、設定不要で使える外部ツールを活用するのも一つの方法です。

代表的なものとしては、『ラッコキーワード』があります。

ラッコキーワードでは、データを確認したサイトURLを入力するだけで

  • 自社サイトが検索されているキーワードの一部
  • 競合サイトが検索流入を得ているキーワード

などを確認することができます。

無料で見られる情報には限りがありますが、「自社サイトがどんな方向で検索されていそうか」をつかむには十分です。

まずはこうした簡易ツールで感覚をつかみ、検索ワードを見ることに慣れてきたら、サーチコンソールを使ってより詳しく確認していく、という流れでも問題ありません。

▼ラッコキーワードの画面 ラッコキーワード

外部ツールのデータについての補足

ラッコキーワードで確認できる検索ワードのデータは、検索結果や外部情報をもとに推測されたデータです。 そのため、Googleサーチコンソールで確認できる「自社サイトに実際に表示・クリックされた実数データ」とは、数字が一致しないことがあります。

ただし、「どんな言葉で検索されやすいのか」「競合サイトがどのような検索ワードで集客していそうか」といった全体の傾向をつかむには非常に有効です。 ラッコキーワードは、自社サイトの方向性確認や競合研究に強いツールとして活用するとよいでしょう。

検索ワードを見たときに注目したい3つのポイント

検索ワード一覧を見たとき、すべてを細かく分析しようとすると混乱してしまいます。最初は、次の3つのポイントだけを意識して確認してみましょう。

  • 自社のサービス内容と合っている検索ワードか
  • 想定していなかった言葉で検索されていないか
  • 検索されているのに、ページ内容が十分か

それぞれが、ホームページの「今の状態」を知るためのヒントになります。以下で順番に見ていきましょう。

自社のサービス内容と合っている検索ワードか

まず確認したいのが、自社のサービスや強みと一致した検索ワードでホームページが表示されているかどうかです。例えば、自社が提供しているサービス名や業務内容に近い言葉で検索され、該当ページが表示されている場合、ホームページの方向性自体は大きくズレていないと考えられます。

このようなケースでは、内容を少しずつ充実させたり、事例や説明を追加したりすることで、より成果につながりやすくなります。まずは「狙っている方向で見られているか」を確認することが大切です。

想定していなかった言葉で検索されていないか

検索ワードを見ていると、「この言葉で検索されているとは思わなかった」というケースに気づくことがあります。これは、ユーザーが自社を企業側とは違う切り口で捉えている可能性を示しています。

例えば、企業側は専門的な名称でサービスを説明していても、ユーザーはより分かりやすい言葉や別の表現で検索していることがあります。こうした検索ワードは、ユーザー目線で見たときの新しいニーズや強みに気づくきっかけになります。

すぐに対応しなくても問題ありませんが、「こういう見られ方もある」という視点を持っておくことが重要です。

検索されているのに、ページ内容が十分か

特に注目したいのが、検索されているにもかかわらず、ページ内容が十分とは言えないケースです。例えば、「〇〇ってなに?」と検索されて表示されているページが、簡単な説明だけで終わっている場合、ユーザーの疑問にしっかり答えられていない可能性があります。

このようなページは、説明文を追加したり、よくある質問を補足したり、新しいコラムとして内容を整理し直すことで改善しやすいポイントです。検索ワードを確認する目的は、正解を探すことではなく、「どこを直せばよいか」に気づくことにあります。

検索ワードを知ることは「改善のスタート地点」

検索ワードを知っただけで、すぐにアクセスが増えるわけではありません。 ですが、何を改善すべきかが見えるようになるという点で、大きな一歩です。

前回のコラムでお伝えした「検索結果に表示されるかどうか」の確認と、 今回の「検索ワードを知る」という視点を組み合わせることで、

  • 表示されている
  • クリックされている
  • 内容が合っている

という流れを少しずつ整えていくことができます。

まとめ

自社サイトの検索ワードを知ることは、ホームページ改善のための「答え」を見つける作業ではありません。 まずは、ユーザーがどんな言葉で自社サイトにたどり着いているのかを知ることが、大切な出発点になります。

検索ワードを確認することで、 「想定していた言葉とズレていないか」「ページ内容は検索意図に合っているか」など、 これまで感覚的に判断していたホームページの状態を、客観的に見直せるようになります。

すべてを一度に改善しようとする必要はありません。 まずは、気づいた点を一つずつ見直し、ページを少し整えるだけでも十分です。 その積み重ねが、検索からのアクセスや問い合わせにつながっていきます。

今後もこのコラムでは、検索ワードやアクセスデータをどのように読み取り、 ホームページの改善に活かしていくかを、専門知識がなくても実践できる形で紹介していきます。 ぜひ今回の内容を、自社サイトを見直す最初のきっかけとして活用してみてください。

中小企業のためのDX本 DXセミナー登壇依頼