空室よりも怖い事故物件！

ニュースで見かける物騒な事件の数々。

『〇〇市のアパートで強盗殺人がおきました！』

『〇〇町で一家無理心中が！』

『一人暮らしの男性が変死で見つかりました』

 

ショッキングで痛ましい内容に、「亡くなった方や犠牲になられた方は可哀そうだな～」一番に思いますよね。

次にＹＯＫＡＢＡＩの頭をよぎるのが・・・

『大家さん、後が大変だ！』

そう、こういう事件・事故が起こった部屋は『事故物件』という扱いになります。

 

究極の恐いお話は、随分前ですがＹＯＫＡＢＡＩにも降りかかりました。

 

ある日の早朝未明に実家から電話が入る。

「大変ばい！アパートが燃えとる！！」

「えっ！？」

すぐに駆け付けましたが、古い木造アパートだったので懸命の消火作業にも関わらず全焼しました。

その後の警察と消防の調べによると、火元は1階に住む高齢者による焼身自殺によるものでした。

 

幸いにも他の入居者は、危機一髪でしたが全員無事でした。

当時管理をしていた母に聞くと、家賃の滞納がひどい人だったようです。

ＹＯＫＡＢＡＩも現場検証やら、なんやらかんやらで母に代わり事後処理がマジで大変でした。

 

それから数年後、ＹＯＫＡＢＡＩビルにも恐怖の電話が！？

 

2階に入居されている方の会社の方からの連絡です。

「大家さん、すいませんが入居している〇〇さんなんですがここ数日会社を無断欠勤しておりまして部屋を見ていただけませんか？」

「それと、ちょっと前から本人の挙動や様子がおかしくて気になってるんです。何もなければいいんですが

 

「えええ！マジっすか～！」

「じゃあ私、立ち会いますんでどなたか会社の方もご一緒にお願いできませんか？」

（ＹＯＫＡＢＡＩ完全にビビッてます）

「遠方なんで、先に大家さんの方でお願いします」

 

昔の事故の記憶が蘇り、恐怖で固まるＹＯＫＡＢＡＩ。

一人じゃ怖すぎるんで、ヨメを呼び出しました。

「あのさ～俺こういうの苦手やけん、あんた見てくれん？」

「なん言いようと、絶対いや！」

「じゃ～さ～ジャンケンして負けた方が・・・」

（どこまでもヘタレなＹＯＫＡＢＡＩ）

 

結局、私が確認することに・・・

「ドンドンッ！！　〇〇さ～ん、〇〇さ～ん！」

「・・・」

「〇〇さ～ん、〇〇さ～ん具合でも悪いんですか～？」

「・・・」　（シーンなんの返事もありません）

「〇〇さ～ん、契約主の会社の方から指示されましたんで鍵を空けますよ～！」

もう、心臓がバクバク状態・・・

 

勇気をふりしぼってカギを開けてドアを開けた次の瞬間に目にした衝撃の光景は・・・

な・な・なんじゃこりゃあああああ！！

 

玄関には、ちりとりとホウキ。

部屋の中は、見事にからっぽ！（綺麗に掃除もしてありました）

「ナニコレ・・・夜逃げ？？？」

状況をすぐに会社に連絡しました。

「え～そうですか、本人はどこに消えたんでしょうかね～？」

とりあえず、事後処理は会社の方で済ましてもらえました。

幸いにも会社契約だったんで、私に実害はありませんでしたがね。

 

それから一か月後くらいに入居者本人から電話が・・・

「大家さんすみませんでした、会社の上司とトラブルがあって逃げ出しました」とお詫びの連絡でした。

 

全くもって人騒がせな話でしたが、大事に至らず本当によかったです。

 

長い大家稼業の中で、こういうトラブルは起こるもの。

でも、もう二度とごめんですね。