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2025.05.02
目次
木材に印刷することは十分に可能です。木は温かみや素朴さを感じさせる自然素材であり、他の素材にはない独特の風合いを持っています。そのため、看板やディスプレイ、ノベルティやギフトなどに木材を用いることで、印象的で高級感のある仕上がりにすることができます。
近年では、企業ブランディングやサステナブルな素材への注目も高まっており、再生可能な資源である木材を使用した印刷物のニーズが増えています。プラスチック製品の代替として、木材を使った販促品や名入れグッズを採用する企業も少なくありません。
とはいえ、木材は紙や金属のように均一で滑らかな素材ではないため、印刷の際にはいくつか注意が必要です。木目や節、表面の凹凸といった自然素材特有の特徴があるため、仕上がりの印象に個体差が生じることがあります。しかし、それもまた木材ならではの“味わい”として支持されており、「一点もの」や「ぬくもりのあるデザイン」といった付加価値につながっています。
実際には、シルク印刷やUV印刷、レーザー刻印などの技術を用いて、木材への名入れやロゴ印刷を行うケースが増えています。特に店舗用の木製看板やイベント用の記念品、結婚式の引き出物などでは、木材に印刷を施した製品が広く活用されています。
本記事では、木材に印刷するための具体的な方法や特徴、印刷する際の注意点、活用事例などを詳しくご紹介していきます。木材を使った製品にオリジナル印刷を施したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
木材への印刷は、素材の特性に応じて適切な印刷方法を選ぶことが重要です。印刷方式によって仕上がりやコスト、再現できる表現が大きく異なるため、目的や用途に合わせて最適な技法を選びましょう。以下に代表的な印刷方法とその特徴を詳しく紹介します。
当サイトで得意としているシルクスクリーン印刷は、木材印刷でもっとも多く採用されている技法のひとつです。版にインクをのせ、スキージと呼ばれるヘラで圧力をかけてインクを素材に刷り込む方式で、紙や布はもちろん、凹凸のある木材にも対応可能です。
特に木目が残るようなナチュラルな仕上がりを求める場合や、ロゴ・文字などの単色印刷に適しています。インクの厚みが出やすく、はっきりとした発色が得られるのが特徴で、屋外に設置される木製看板や販促品、記念品などにもよく使われています。
一方で、複数色を使用する場合にはその分だけ版を作る必要があるため、コストと手間がかかります。また、細かすぎるデザインやグラデーション表現には不向きですが、適度な凹凸がある木材でもインクが乗りやすいため、木の温かみを活かした印刷にぴったりです。
シルクスクリーン印刷については、以下ページに印刷工程などを詳しく掲載しています。ぜひご覧ください。
>>シルク印刷とは
UVインクジェット印刷は、紫外線で瞬時にインクを硬化させるデジタル印刷方式で、素材に直接フルカラーで印刷できるのが最大の特長です。木材のような吸水性がある素材でも、インクが染み込まずに表面にしっかりと色が定着するため、写真やグラデーションの再現にも対応できます。
1点から対応可能なため、小ロットや多品種印刷に向いています。木札やネームプレート、オリジナルギフトなど、個人向けや短納期案件にも活用されています。インクが硬化するため、印刷直後にすぐ触れるのも大きな利点です。
ただし、UV印刷はインクの密着性や耐久性が素材によって異なるため、使用環境によっては表面保護のコーティングを推奨する場合もあります。印刷面が広い製品や、細かい表現を求める製品に特に適しています。
レーザー刻印は、インクを使用せずに高熱のレーザーで木材の表面を焼き付ける加工方法です。印刷というよりも「彫刻」に近く、焼き色が木の風合いと自然になじむため、落ち着いた印象のあるデザインに仕上がります。
名入れやロゴ入れ、記念日やメッセージの刻印など、1点ずつ異なるデザインを彫刻する用途に最適です。インクが使われないため色落ちの心配がなく、耐候性・耐水性に優れるため、アウトドア用グッズや木製のタグなどにもよく使われます。
一方で、フルカラー印刷や細かな色表現には対応できません。デザインは単色の濃淡表現に限定されますが、クラフト感のある高級感を演出できるため、ギフトや装飾アイテムで高い人気を誇る技法です。
簡易的な名入れやワンポイント加工を行いたい場合は、焼き印や転写シートなどの加工方法も選択肢に入ります。焼き印は高温で金属の印面を木材に押し当てて模様をつける伝統的な技法で、和の雰囲気を演出したい製品に適しています。
転写シートはデザインをあらかじめフィルムなどに印刷しておき、それを熱や水分で木材に転写する方式です。DIYや小ロット製作に便利ですが、耐久性や仕上がりの均一性には課題があります。
いずれの方法も、低コストで短時間に加工できるという利点がある一方で、大量生産や精細な表現には向いていません。ノベルティの試作やワークショップ用途などにおすすめです。
ここまでご紹介した各印刷方法の違いを、より分かりやすく比較できるように表にまとめました。印刷の仕上がりや耐久性、小ロット対応の可否など、用途に応じて最適な手法を選ぶ参考にしてください。
印刷方法 | 特徴 | 耐久性 | 適した木材用途 | 小ロット対応 |
---|---|---|---|---|
シルクスクリーン印刷 | 厚膜で木材にしっかり定着。発色・耐候性に優れる。 | ◎ | 木製看板、記念品、ギフト用木工品 | △(ある程度のロット向き) |
UVインクジェット印刷 | フルカラー可能。凹凸のある素材にも対応。 | ○ | 写真付き木札、装飾パネル、個人用グッズ | ◎(1個から対応可能) |
レーザー刻印 | 彫刻のように表面を焼き付ける。インク不使用。 | ◎ | クラフト製品、木のロゴプレート、記念グッズ | ◎ |
転写・焼き印など | DIYや簡易加工に適する。再現度は限定的。 | △ | 個人製作物、小規模イベント品 | ◎ |
当サイトで得意としているシルクスクリーン印刷については、以下ページもぜひご覧ください。
>>シルク印刷のメリット・デメリットを徹底解説!
木材に印刷する場合、他の素材と比べていくつか特有の注意点があります。これを理解せずに作業を進めてしまうと、インクがうまく乗らなかったり、仕上がりにムラが出たりといったトラブルが起きやすくなります。ここでは、木材印刷の際に押さえておきたい主なポイントをご紹介します。
まず、木材は天然素材であるため、同じ種類の木であっても1枚ごとに木目の出方や色味、表面の滑らかさに差があります。そのため、完全に均一な印刷仕上がりを求めるのは難しく、ある程度の個体差が生じることを前提に設計・制作することが重要です。むしろその違いが「一点ものの味わい」として評価される場面も多いため、用途によってはメリットになることもあります。
次に、木材の吸水性の高さも注意点のひとつです。インクが染み込みやすいため、印刷面がにじんだり、色が沈んでしまう場合があります。特に水性インクを使用する場合は注意が必要で、あらかじめ表面にプライマー(下地処理剤)を塗布するなどの対策が有効です。UVインクなど速乾性のあるインクを使用する場合も、木の表面に含まれる油分や湿気によって定着力が変わることがあるため、事前にテスト印刷を行うと安心です。
また、木材の表面に凹凸やささくれがあると、インクが均一に乗らず、かすれや塗りムラが出てしまうことがあります。シルク印刷の場合は特に、版が素材に密着しないときれいな印刷ができないため、サンディング(表面をやすりで整える処理)を丁寧に行うことが重要です。必要に応じて、プライマーやシーラーで表面を滑らかに仕上げてから印刷に入ると、印刷精度が大きく向上します。
さらに、木材は湿度や気温の変化によって膨張・収縮を起こす性質があります。印刷後に反りやひび割れが起きる可能性もあるため、使用環境を考慮した素材選びや、印刷後の乾燥・保管管理にも注意が必要です。屋外で使用する看板やプレートなどの場合は、印刷後にクリア塗装を施すことで、色あせや劣化を防ぐことができます。
このように、木材印刷では「素材を知ること」が何よりも大切です。見た目の美しさだけでなく、耐久性や使用環境までを見越した準備と加工を行うことで、満足度の高い仕上がりにつながります。
木材に印刷を施すことで、実用性だけでなく、視覚的な魅力やブランドイメージの向上にもつながります。ここでは、実際に活用されている代表的なシーンをご紹介します。
ナチュラルな木の風合いを活かした看板は、カフェや和食店、旅館などにぴったりです。シルク印刷やレーザー刻印でロゴや店名を入れることで、温かみのある訴求が可能になります。
企業の周年記念や販促キャンペーンで、一合枡や木札に名入れをして配布する例が増えています。環境配慮型の素材としても木材は人気です。
結婚式の記念品や卒業記念のギフトに、木材にメッセージやロゴを印刷することで特別感を演出できます。小ロットから対応できる印刷方法を選べば、個別対応も可能です。
木材印刷は、インテリアとして使えるアートパネルやネームプレートなどにも活用されています。ナチュラルな質感と印刷の組み合わせにより、空間の雰囲気づくりにも貢献します。小規模店舗の壁面装飾や住宅の玄関表示などにも最適です。
木の質感を活かした名入れ積み木や、木製パズルなどのクラフト教材にも印刷が使われています。名前やイラストをプリントすることで、子ども向けの知育玩具としての魅力が高まり、オリジナリティのある商品づくりが可能です。
展示会やポップアップイベントで使用される什器やディスプレイパネルにも、木材印刷が活躍しています。企業ロゴや製品写真を木材に直接印刷することで、ナチュラルで印象的な演出が可能になります。組み立て式の木製ブースに印刷を施す例も増えています。
実際に木材へのシルク印刷を活用した例として、一合枡への印刷事例をご紹介します。
長寿祝いや結婚式などの慶事に最適な「寿」の文字を印刷した事例です。インクを使用しないレーザー刻印や焼き印とは違った、シルク印刷ならではのカラー印刷が可能です。特に華やかさを演出するゴールドやシルバーカラーでの印刷がおすすめです。
当サイトを運営している当社:グランド印刷(株)にて、数年前に第二工場が完成した際に落成記念の一合枡を製作しました。こちらの一合枡は全スタッフに配布しており、落成記念パーティーでの乾杯時にも使用しました。
木材はその独特な風合いと温かみから、印刷素材として多くのシーンで活用されています。看板や記念品、ギフト、インテリアなど、木材印刷の用途は年々広がっており、企業の販促活動や個人のオリジナルアイテムにも最適です。
印刷方式にはそれぞれ特徴があり、表現したい内容や数量、使用環境に応じて最適な技法を選ぶことが重要です。なかでもシルクスクリーン印刷は、木材へのインクの定着性に優れており、屋外看板や記念用の一合枡など、実用性と美しさを両立した仕上がりが可能です。
木材印刷をご検討の際は、素材の性質や仕上がりイメージ、使用シーンを踏まえて印刷方法を選定することが、後悔のない製作につながります。ご不明点があればお気軽にお問い合わせください。
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