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ターポリン素材とは?種類・特徴を詳しくご紹介!

2025.02.05

ターポリン素材とは?

ターポリンとは、ポリエステルの繊維に塩化ビニール(PVC)をコーティングして作られた合成素材です。この構造により、高い防水性、耐候性、耐久性を備えています。厚みや加工の違いで柔軟性や強度が変わるため、看板や横断幕、テント、カバーなど幅広い用途で使用されています。さらに、表面が滑らかで印刷適性も高く、シルクスクリーン印刷にも最適な素材です。

ターポリンは、特に屋外環境での使用に適していることから、強風や雨、紫外線といった自然環境にも耐えられる設計がされています。防炎加工やUVカット加工が施されているタイプもあり、長期間の使用でも劣化しにくいのが特徴です。

ただし、ターポリンは一度折りジワがつくと完全には取れない場合があり、特に印刷面ではブロッキング(インク同士がくっついて剥がれる現象)が発生することがあるため、保管時には温度・湿度に配慮し、丸めるなどしてシワができにくいようにすることを推奨しています。

また、ターポリンの厚みは用途によって選ばれることが多く、薄手のものは軽量で取り扱いやすく、厚手のものは耐久性がさらに高まります。印刷方法としてはシルクスクリーン印刷だけでなく、インクジェットプリントなども可能ですが、特にシルクスクリーン印刷は発色が良く、鮮明なデザイン表現ができるため人気です。

ターポリン素材

ターポリンの種類

ターポリン素材は、使用目的や環境に応じてさまざまな種類があります。ここでは、機能・構造による分類と、規格(等級)による分類に分けてご紹介します。

機能・構造によるターポリンの種類

ターポリンは、その機能や構造によってさまざまな種類に分類されます。使用環境や目的に応じて適したタイプを選ぶことで、より高い効果と耐久性を発揮します。ここでは、代表的な機能・構造別のターポリンについて詳しくご紹介します。

ターポリン(標準タイプ)

  • 特徴:最も一般的なターポリンで、ポリエステル繊維にPVCコーティングを施した構造により、しっかりとした厚みと高い防水性を備えています。また、滑らかな表面が特徴で、印刷の仕上がりも美しくなります。
  • メリット:耐久性が高く、防水性も優れているため屋外でも長期間使用可能です。さらに、UVカット加工が施されている場合は、紫外線による色あせを防ぐ効果も期待できます。
  • デメリット:厚みがあるため、折りたたむ際にシワが残りやすく、保管方法によっては印刷面のブロッキングが発生することがあります。
  • 主な用途:横断幕、垂れ幕、テント、車両カバー、展示会用バックパネルなど。

ターポリン

メッシュターポリン

  • 特徴:小さな穴が開いたメッシュ構造で、風を通すことができるため、風圧の影響を受けにくい特性を持っています。軽量で取り扱いやすいのも特徴です。
  • メリット:通気性が高く、強風地域や高所での使用に最適です。風の抵抗を抑えることで、バナーや幕が破損するリスクを軽減します。
  • デメリット:メッシュ構造のため、光が透過しやすく、印刷の発色が通常のターポリンよりやや劣る場合があります。
  • 主な用途:フェンスバナー、建設現場の広告幕、スポーツイベントの観客席バナーなど。

メッシュターポリン

遮光ターポリン

  • 特徴:内部に遮光層を挟んだ三層構造で、光を遮断します。この構造により、両面印刷が可能で、どちらの面も鮮明なデザインが維持されます。
  • メリット:強い日差しの下でも視認性を確保できるため、屋外看板や大型バナーに最適です。また、両面印刷により、限られたスペースでも効果的な広告展開が可能です。
  • デメリット:通常のターポリンよりも重量があり、取り扱いや設置時にやや負担がかかる場合があります。
  • 主な用途:両面バナー、屋外看板、展示会用サイン、店頭ディスプレイなど。

遮光ターポリン

遮光メッシュターポリン

  • 特徴:遮光性と通気性を兼ね備えたメッシュ構造のターポリンです。遮光層を備えているため、裏側への光の透過を抑えつつ、風を通す特性を持っています。
  • メリット:風通しの良さと遮光性の両立により、屋外での使用でも安定した視認性を確保できます。特に高所や風が強い場所でも安全に設置可能です。
  • デメリット:完全な遮光は難しく、設置環境によっては若干の光漏れが発生する場合があります。また、通常のメッシュターポリンよりもやや重い傾向があります。
  • 主な用途:屋外広告、建設現場の足場シート、イベントパネル、スポーツイベントのバナーなど。

遮光メッシュターポリン

規格(等級)によるターポリンの種類

ターポリンには、用途や環境に応じて選べる規格(等級)もあります。ここでは、耐久性や厚みの違いによるⅠ類ターポリンとⅡ類ターポリンをご紹介します。

Ⅰ類ターポリン

  • 特徴:厚手で高強度な素材が特徴のⅠ類ターポリンは、ポリエステル繊維に厚めのPVCコーティングを施しており、優れた耐久性と防水性を備えています。この構造により、長期間の屋外使用や過酷な環境下でも安定した性能を維持します。
  • メリット:耐候性、防水性、耐摩耗性に優れており、風雨や紫外線などの外的要因にも強いため、常設の看板や工事現場での使用に最適です。また、厚みがあることで印刷面の発色が鮮明に表現され、視認性も向上します。
  • デメリット:厚みと重量があるため、取り扱いや設置がやや大変で、持ち運び時には専用の道具や複数人での作業が必要になることがあります。さらに、折りたたむとシワが残りやすく、保管方法に注意が必要です。
  • 主な用途:常設の屋外看板、工事現場の養生幕、大型テント、産業用カバー、防災用資材など。

Ⅱ類ターポリン

  • 特徴:Ⅰ類ターポリンに比べて薄手で軽量なⅡ類ターポリンは、柔軟性が高く、取り扱いやすいのが特徴です。ポリエステル繊維に薄めのPVCコーティングが施されており、短期使用や移動が多い場面に適しています。
  • メリット:軽量で柔軟性があり、設置や撤去が容易です。巻いたり折りたたんだりしやすく、持ち運びも簡単なため、イベントや短期的な広告用途に最適です。また、コスト面でもⅠ類ターポリンよりも経済的です。
  • デメリット:薄手のため、耐久性や耐候性はⅠ類ターポリンに劣ります。長期間の屋外使用や過酷な環境では劣化が早くなる可能性があるため、使用期間や場所に応じた選択が重要です。
  • 主な用途:短期イベントのバナー、展示会用バックパネル、簡易テント、販促用広告幕、屋内サインなど。

シルク印刷にも最適なターポリン素材

ターポリンは、防水性や耐久性に優れた合成素材で、屋外広告やバナー、養生幕など幅広い用途で活躍しています。その丈夫さと表面の滑らかさから、当サイトで得意としているシルクスクリーン印刷にも最適な素材として高い評価を得ています。特に発色の良さとインクの定着性に優れており、鮮やかなデザイン表現が可能です。

また、ターポリンは厚みや加工方法によってさまざまなタイプがあり、使用環境や目的に応じて最適なものを選べるのも魅力の一つです。これにより、シルク印刷でのデザイン自由度が広がり、イベントバナーから企業広告まで多彩なニーズに対応できます。シルク印刷について詳しくは以下ページもご覧ください。
>>シルク印刷とは

ターポリンへのシルク印刷のメリット・デメリット

ターポリンへのシルクスクリーン印刷には、多くのメリットがある一方で、いくつかの注意点も存在します。メリットとしては、まず耐候性の高さが挙げられます。シルクスクリーン印刷はインクがしっかりとターポリン素材に浸透し、紫外線や雨風に強く、長期間の屋外使用でも色あせにくい特徴があります。また、厚みのあるインクを使用することで鮮やかな発色と立体感のある仕上がりを実現できるため、視認性が高く、広告効果を最大化します。

一方で、デメリットとしては製版コストがかかるため、少量印刷の場合は割高になりやすいことが挙げられます。また、多色印刷の場合は色ごとに版を作成する必要があり、工程が複雑化します。さらに、細かいグラデーションや繊細なデザインの再現には限界があり、デジタル印刷ほどの細密さは期待できない場合もあります。それでも、耐久性とコストパフォーマンスを重視する場面では、ターポリンへのシルクスクリーン印刷は非常に優れた選択肢となります。

メリット デメリット
耐候性が高く、長期間の屋外使用でも色あせしにくい 少量印刷では製版コストが高くなる
厚みのあるインクで鮮やかな発色と立体感のある仕上がりが可能 多色印刷の場合、色ごとに版を作成する必要がある
大判サイズでも美しい発色と高い視認性を維持できる 細かいグラデーションや繊細なデザインの再現が難しい場合がある
コストパフォーマンスが良く、大量生産に適している 湿度が高い環境ではインクの乾燥に時間がかかることがある
インクの種類が豊富で、多様なデザイン表現が可能 折りたたんで保管するとインク面がくっつく場合があり、保管方法に注意が必要

ターポリンへのシルク印刷事例

当サイトで実際製作したターポリンへのシルク印刷事例を写真と共に3件ご紹介いたします。

【募集看板】

マイウェイハウジング様よりご依頼いただき製作した入居者様募集看板です。看板は板状素材で製作するイメージを持たれている方もいらっしゃるかと思いますが、屋外使用に適したターポリン素材を看板用途として製作するケースも多数あります。

ターポリンシルク印刷事例_入居者様募集看板(マイウェイハウジング様)

【営業中幕】

ビル・建物の改修工事中でも店舗などが営業中であることを示すために設置する幕です。こちらの幕は遠目からでも文字がはっきり見えることが重要なため、発色の良いシルク印刷が最適です。

ターポリンシルク印刷事例_営業中幕

こちらの商品は当社で運営している別サイトにてご購入いただけます。
>>購入ページはこちら

【駐車場募集看板】

月極駐車場の募集看板です。ターポリンはマジックで直接書き込み可能な素材のため、社名や電話番号は不動産会社様で自由に記入ができるようにしています。

ターポリンシルク印刷事例_月極駐車場

こちらの商品も当社で運営している別サイトにてご購入いただけます。
>>購入ページはこちら

その他のシルク印刷事例は以下ページよりご覧ください。
>>シルク印刷事例はこちら

まとめ

ターポリン素材は、防水性や耐久性、そして優れた印刷適性を兼ね備えた多用途な素材です。屋外広告やバナー、看板、イベント幕など、さまざまなシーンで活躍するだけでなく、シルクスクリーン印刷との相性も抜群です。特に発色の良さや耐候性の高さは、長期間の使用でも美しさを維持する重要なポイントとなります。

また、ターポリンには標準タイプ、メッシュターポリン、遮光ターポリンなど用途に応じたさまざまな種類があり、Ⅰ類・Ⅱ類といった規格によっても耐久性や柔軟性が異なります。使用する環境や目的に合わせて最適な素材と印刷方法を選ぶことで、より効果的な広告やPRが可能です。

シルクスクリーン印刷で鮮やかに仕上げたターポリン製品は、視認性が高く、企業やブランドの印象アップにもつながります。ぜひ本記事を参考に、ターポリン素材とシルク印刷を活用した高品質な製品づくりをご検討ください。