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樹脂に印刷したい!その方法とは?

2024.12.18

樹脂(プラスチック)は私たちの生活に欠かせない素材で、ノベルティグッズや工業製品、広告物などさまざまな用途で利用されています。そんな樹脂製品にデザインやロゴを印刷することで、オリジナル性や実用性を高めることが可能です。

この記事では、樹脂印刷の方法や特徴、主な素材と用途について詳しく解説します。

樹脂とは?

樹脂とは、自然界に存在する天然樹脂や、石油を原料として人工的に作られる合成樹脂を指します。一般的にプラスチックと呼ばれるのは主に合成樹脂のことです。

樹脂の特性は素材ごとに異なりますが、主に次のような特徴があります:

  • 成形しやすい: 熱を加えることで自由な形に加工できる。
  • 軽量で耐久性が高い: 金属に比べて軽量であり、割れにくい。
  • コストが低い: 大量生産が可能で、経済的に優れた素材。
  • 絶縁性が高い: 電気を通しにくいため、電子部品や工業製品にも利用される。

樹脂は日用品から工業製品まで幅広い分野で使われており、その特性を生かした製品が数多く存在します。

PP板

主な樹脂の種類と特徴

樹脂素材にはさまざまな種類があり、それぞれの特徴や用途に応じて使い分けられています。用途によって選ぶべき樹脂の種類は異なり、たとえば透明度が重要な製品にはアクリル樹脂、軽量性を求める製品にはポリプロピレンなどが適しています。

ここでは、樹脂印刷でよく使われる代表的な樹脂素材とその特徴を表形式でご紹介します。用途や特性を理解することで、印刷方法や適切な処理の選択に役立ててください。

樹脂の種類 記号 特徴と主な用途
ABS樹脂 ABS 耐衝撃性が高く、家電や自動車部品に使用。
ポリカーボネート PC 耐久性・透明性が高く、電子部品や雑貨に最適。
ポリプロピレン PP 軽量で耐薬品性があり、食品容器や雑貨に使用。
アクリル樹脂 PMMA 光沢と透明度が高く、看板や照明カバーに使われる。
塩化ビニル樹脂 PVC 耐久性・耐水性があり、電線やパイプに利用。

樹脂の種類によっては、印刷する際に特殊な処理や適切なインクの選択が必要になる場合があります。たとえば、ポリプロピレン(PP)は印刷が密着しにくいため、プライマー処理(接着促進処理)を施すことで密着性を高めることが可能です。こうした処理を行うことで、樹脂の特性を最大限に生かした印刷が実現します。

樹脂に印刷する方法

樹脂製品に印刷する方法は、製品の形状や素材の特性、用途に応じて使い分ける必要があります。各印刷方法には得意とする分野や仕上がりの特長があるため、目的やデザインに最適な印刷方法を選ぶことが重要です。

ここでは、代表的な印刷方法の特徴や用途について詳しく解説します。それぞれの特長を理解し、適切な印刷方法を選ぶ際の参考にしてください。

シルクスクリーン印刷

シルクスクリーン印刷は、平面の樹脂製品に対して、耐久性の高い印刷が可能です。

  • インクを厚く塗布するため、耐候性・耐久性に優れている。
  • 単色印刷に強く、大ロットほどコストを抑えやすい。
  • ノベルティグッズや工業部品に最適で、鮮明な発色が必要な場面に特におすすめ。

注意点: シルクスクリーン印刷は平面印刷が中心であり、曲面や複雑な形状の印刷には対応していません。

主な用途: 看板、プロモーション用グッズ、工業用ラベル、スマホケースなど。

シルク印刷については、以下ページでも詳しくご紹介しています。ぜひご確認ください。
>>シルク印刷とは

熱転写

熱転写は、デザインをシートに印刷し、加熱して対象物に転写する方法です。

  • フルカラー印刷が可能で、写真や複雑なデザインにも対応。
  • シートを作成するため、小ロット印刷が可能。
  • 洗濯や摩擦に強く、耐久性に優れている。

主な用途: ノベルティグッズ、布製品、工業用ラベルなど。

UV印刷

UV印刷は、紫外線(UVライト)を照射してインクを瞬時に硬化させる印刷方法です。

  • 乾燥時間が不要で、リードタイムが短縮できる。
  • インクの密着性が高く、細かなデザインや写真も再現可能。
  • 環境負荷が少ない(溶剤不使用)。

デメリット: シルク印刷に比べ、厚塗りには不向きな場合がある。

主な用途: 小ロット製品、ノベルティ、電子機器部品、パネルなど。

パッド印刷(タンポ印刷)

パッド印刷は、シリコン製のパッドを使ってインクを転写する方法です。

  • 曲面や複雑な形状にも印刷ができる。
  • 細かい文字やロゴなど、精細な印刷が得意。
  • 小ロット対応が可能で、コストを抑えやすい。

主な用途: ボールペン、時計文字盤、ゴーグルなどの立体物や小物。

5. ホットスタンプ

ホットスタンプは、加熱した金型で箔を転写し、メタリック調の仕上がりを実現する方法です。

  • 金属感や高級感のあるデザインが得意。
  • 乾燥工程が不要で、効率よく生産できる。
  • 環境への負荷が少ない。

主な用途: 化粧品容器、シャンプーボトル、ラベル、工業部品など。

樹脂印刷の主な活用法

樹脂への印刷は、幅広い業界やシーンで利用されています。印刷によってデザイン性を高めるだけでなく、機能性を付加することも可能です。以下では、樹脂印刷の主な用途を具体的な例とともにご紹介します。

ノベルティ製品

企業やブランドのロゴを印刷したノベルティグッズは、販促ツールとして非常に人気です。例えば、以下のような製品が樹脂印刷によりオリジナルデザインを付加されています:

  • ロゴ入りの定規:実用性と宣伝効果を兼ね備えた人気アイテム。
  • スマホスタンド:手軽に持ち運べるデザイン性の高いノベルティ。
  • 名刺ケース:企業ロゴやデザインを印刷してビジネスシーンで活用。

これらの製品は、低コストで大量に制作可能なシルクスクリーン印刷が適しています。

生活用品

日常生活で使用される樹脂製品にも、印刷が施されていることが多くあります。以下は主な用途です。

  • シャンプーボトルや化粧品容器:ブランドロゴや製品情報を印刷。
  • 植木鉢:装飾デザインやロゴを印刷し、販促品としても活用。
  • 食器カバー:安全性やデザイン性を兼ね備えた印刷が可能。

これらの生活用品は、耐久性を重視するため、耐候性が高いUV印刷がよく使われます。

工業製品

樹脂印刷は、機能性を重視する工業製品にも不可欠です。次のような製品が代表的です:

  • 操作パネルやスイッチ:見やすさと耐久性を兼ね備えた印刷。
  • 家電部品:ボタンやラベルへの印刷で視認性を向上。
  • 自動車部品:車内の装飾パーツにロゴやマークを印刷。

工業製品では、パッド印刷が複雑な形状に対応できるため、特に有用です。

販促・広告物

樹脂印刷は、販促や広告用の製品でも活用されています:

  • 店頭POP:プラスチック製のディスプレイパネルにカラフルな印刷。
  • 看板:耐久性を求められる屋外看板に使用されることが多い。
  • ディスプレイパーツ:ショーケースや展示会で使用する装飾品に印刷。

これらの広告物には、厚塗りが可能で長持ちするシルクスクリーン印刷が最適です。

スポーツ・アウトドア用品

スポーツやアウトドア用品には、実用性とデザイン性の両立が求められます。具体例は以下の通りです。

  • スポーツボトル:チーム名やロゴを印刷して統一感を演出。
  • ゴーグルやインソール:耐久性を重視したデザイン印刷。
  • マーカーコーン:練習用具に目立つデザインを印刷。

これらの製品は、摩耗に強いホットスタンプや耐候性の高いUV印刷が多く使われています。

樹脂印刷の用途は非常に広く、製品の特徴や使用環境に合わせて最適な印刷方法を選ぶことで、デザイン性と機能性を最大限に高めることが可能です。

樹脂へのシルク印刷事例

樹脂への印刷方法としてご紹介したシルク印刷は、当サイトが得意とする技術です。様々な樹脂素材にシルク印刷を施した製作事例をご紹介いたします。

アクリルのシルク印刷事例

カラーアクリルに1色で印刷したプレートの事例です。雰囲気の異なる文字フォントを組み合わせて使うことで、単色印刷でも表現の幅を広げることができます。

カラーアクリル板_シルク印刷事例

>>その他の事例はこちら

PP板のシルク印刷事例

入居者募集をPRするための募集看板の事例です。看板などの屋外広告物は、シルク印刷の特長である鮮明な発色を活かすことで遠目からでも目を惹くツールとなります。

募集看板_PP板シルク印刷事例

>>その他の事例はこちら

まとめ

樹脂製品は私たちの生活やビジネスに欠かせない素材であり、印刷技術を活用することで、デザイン性や機能性を向上させることができます。用途や形状に応じて、シルクスクリーン印刷やUV印刷、熱転写、ホットスタンプなど、最適な印刷方法を選ぶことが重要です。

特にシルクスクリーン印刷は、耐久性や鮮明さを求める場面で優れた選択肢となります。当サイトでは、多様な樹脂素材へのシルクスクリーン印刷を中心に、お客様のニーズに応じた高品質な印刷サービスを提供しております。樹脂製品への印刷をお考えの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

また、以下に樹脂(プラスチック)に関連した記事をご紹介いたします。こちらもぜひ参考にしてください。

>>【アクリルってプラスチックなの?】詳しく解説します!
>>プラスチック印刷|基本と印刷方法の選び方