コラム

お見積りのご依頼 入稿データ事前チェック

印刷事例のご紹介

よくあるご質問一覧はこちら

  • 商品の送り状番号は教えてもらえますか?

    発送時に送り状番号をお知らせします。

  • 商品が届きません。

    納品予定日を過ぎても商品が到着しない場合、カスタマーサポートセンター(093-381-3939)へご連絡ください。至急お調べしてご連絡いたします。商品は宅配委託業者を通じて配送されますが、交通事情などの都合によりお届けが予定より遅れる場合がございますのでご了承ください。

会社概要

  • グランド印刷株式会社

    〒800-0064
    北九州市門司区松原1丁目2-5

    093-381-3939

  • 第2工場

    〒800-0064
    北九州市門司区松原1丁目5-6

  • 福岡支店

    〒812-0016
    福岡市博多区博多駅南4丁目20-17

  • 東京支店

    東京都中央区日本橋大伝馬町11-10 エディビル2F

お見積りのご依頼 入稿データ事前チェック

ポリエステルへのプリント方法とは?

2025.03.03

ポリエステルとは?

ポリエステルは、合成繊維の一種であり、高い耐久性と速乾性を持つことで知られています。シワになりにくく、伸縮性や軽量性にも優れているため、衣類やバッグなど、幅広い製品に使用されています。また、ポリエステルは吸水性が低いため、水や汚れを弾きやすく、アウトドアやスポーツ用品にも適した素材です。

さらに、ポリエステルはカビや虫害に強く、長期間使用しても劣化しにくい特徴を持っています。そのため、耐久性を求められるシートや旗、バナーなどの屋外広告物にも活用されることが多いです。ポリエステル生地は化学繊維ならではの特性として、染色しやすく、さまざまなカラーバリエーションでの展開が可能です。

ポリエステル生地

ポリエステルの主な用途

ポリエステルは、衣類やバッグ、屋外広告など、さまざまな用途に活用されています。その優れた耐久性や速乾性から、多くのシーンで利用されており、私たちの生活に欠かせない素材の一つです。以下に、代表的なポリエステル製品を紹介します。

ポリエステル服

ポリエステルユニフォーム

企業や飲食店、工場などのユニフォームとしても採用されることが多いポリエステル製の作業着は、耐久性が高く、洗濯後も型崩れしにくい特長があります。さらに、速乾性があるため、清潔感を保ちやすく、日常的な使用に適しています。

ポリエステルTシャツ

スポーツウェアやイベントTシャツとして人気があり、吸汗速乾機能を持つ製品が多く、快適に着用できます。特に、アスリート向けのウェアでは、軽量で動きやすい点が重視され、ポリエステル素材の高機能性が発揮されています。また、プリントとの相性も良く、チームウェアや販促品としても活用されています。

ポリエステルバッグ

エコバッグやトートバッグに使用されることが多く、軽量で耐久性が高いため、繰り返し使うアイテムとして適しています。耐摩耗性にも優れており、持ち運びやすさと丈夫さを兼ね備えています。さらに、耐水性があるため、雨の日の使用にも適しています。

ポリエステルブルゾン

防寒着や作業着として活用され、防風・防水性を高める加工が施されたものもあります。屋外作業やアウトドアシーンでも使用されることが多く、ポリエステル特有の機能性が活かされています。また、企業のユニフォームとしても採用されることが多く、ブランドロゴや会社名をプリントするケースも増えています。

ポリエステルタオル

速乾性が高く、スポーツやアウトドアでの使用に最適なアイテムです。吸水力の高い綿タオルとは異なり、乾燥が早いため、長時間濡れたままの状態を避けることができます。また、軽量でコンパクトに折りたたみやすく、持ち運びにも便利なため、旅行用タオルとしても人気があります。

ポリエステルエプロン

ポリエステル製のエプロンは、耐久性が高く、シワになりにくいため、飲食店や家庭での使用に適しています。軽量で動きやすく、撥水性があるため汚れが付きにくく、お手入れが簡単です。特に、業務用のエプロンとしても人気があり、ロゴや名入れのプリントにも対応できます。

その他のポリエステル製品

レインコートや旗・バナーなど、さまざまな用途で使用されています。特に、撥水加工が施されたポリエステル製品は、屋外での使用に適しており、過酷な環境下でも耐久性を発揮します。また、広告用の横断幕やタペストリーなどにも活用され、屋外でも鮮やかな発色を保つことができます。

ポリエステルへのプリント方法

ポリエステルは、インクが定着しにくい特性を持つため、プリント方法を選ぶ際には注意が必要です。素材の特性を理解し、最適な印刷方法を選択することが重要になります。

ポリエステルにプリントする際の課題

ポリエステルは吸水性が低いため、通常の水性インクでは十分に生地に定着しません。そのため、印刷後にインクが剥がれやすく、耐久性が低下することがあります。また、高温に耐える特性がある一方で、熱を加えすぎると発色が悪くなる場合があるため、プリント時の温度管理が重要になります。さらに、撥水加工やコーティングが施されているポリエステル生地では、インクの密着が妨げられ、プリントが剥がれやすくなることもあります。これらの要因を考慮し、適切なプリント方法を選択する必要があります。

インクジェットでポリエステルに印刷できる?

インクジェットプリントは、微細なインク粒子を吹き付けて印刷する方式ですが、ポリエステル生地にはあまり適していません。ポリエステルの特性上、インクの定着が難しく、仕上がりの耐久性にも課題があります。

  • インクが浸透しにくい:ポリエステルは吸水性が低く、インクが生地にしっかり定着しないため、色ムラやにじみが発生しやすいです。
  • 耐久性が低い:洗濯や摩擦によってインクが剥がれやすく、特に頻繁に使用されるアイテムには不向きです。
  • 前処理が必要:ポリエステルにインクジェットプリントを施す場合、プライマー処理などの特別な下処理が必要ですが、それによりコストや手間が増えることになります。

インクジェットプリントは、フルカラー印刷が可能でグラデーション表現に優れていますが、ポリエステル素材にはあまり向いていません。耐久性を求める場合は、他のプリント方法を検討するのが良いでしょう。

熱転写プリントはポリエステル素材と相性が良い?

熱転写プリントは、専用の転写シートにデザインを印刷し、高温と圧力を加えて生地に転写する方法です。ポリエステル素材にも適用できますが、いくつかの注意点があります。

  • 細かいデザインが再現しやすい:写真やグラデーションなどの複雑なデザインもきれいにプリントできるため、デザイン性の高いアイテムに適しています。
  • 耐久性はシルクスクリーン印刷に劣る:熱転写プリントは表面にシートを貼り付ける方式のため、洗濯や摩擦に弱く、長期間使用すると剥がれやすくなります。
  • 熱に強いポリエステルには適しているが注意が必要:ポリエステルは比較的高温に耐えられる素材ですが、転写時の圧力によってシワや変形が起こる可能性があるため、適切な温度設定が重要です。

熱転写プリントは、デザインの自由度が高く、多色プリントにも対応可能ですが、耐久性の面では他の方法と比べて劣るため、使用用途に応じた選択が必要です。

昇華転写プリントとは?ポリエステル素材に適している?

昇華転写プリントは、熱を加えてインクを気化させ、生地に染み込ませる方式のプリント方法です。この方法は、ポリエステル生地に最適であり、発色の良さや耐久性の高さが特徴です。

  • 発色が鮮やか:インクが繊維内部に浸透するため、色ムラがなく鮮明な仕上がりになります。特に、グラデーションや細かいデザインの表現に優れています。
  • 耐久性が高い:洗濯や摩擦による色落ちがほとんどなく、長期間色鮮やかさを維持できます。スポーツウェアやチームユニフォームなど、頻繁に洗濯する衣類に適しています。
  • 適用できる生地に制限がある:ポリエステル生地専用の方法であり、綿素材や濃色の生地には適用できません。特に、黒や濃い色の生地ではデザインがうまく再現されないため、淡色のポリエステル生地が推奨されます。

昇華転写プリントは、スポーツウェアやイベント用Tシャツ、企業ロゴ入りの販促品など、フルカラー印刷が求められるアイテムに適しています。ただし、適用できる素材に制限があるため、用途や生地の種類に合わせてプリント方法を選ぶことが重要です。

ポリエステルにはシルクスクリーン印刷も最適。その理由は?

シルクスクリーン印刷は、版を使用してインクを生地に押し込む方式のプリント方法で、ポリエステル生地との相性が非常に良い印刷方法です。特に耐久性や発色の面で優れています。

  • 専用インクを使用できる:ポリエステル専用のインクを使うことで、生地の特性に合わせた高い密着性を実現できます。
  • 耐久性が高い:摩擦や洗濯に強く、プリントが剥がれにくいため、長期間使用するアイテムに適しています。
  • 発色が良い:厚めのインク層が形成されるため、鮮やかでくっきりとした仕上がりになります。特に、企業ロゴやスポーツウェアなどで求められる正確な色再現が可能です。

また、シルクスクリーン印刷は大量生産にも向いており、同じデザインを高品質で繰り返し印刷できるため、コストパフォーマンスにも優れています。ポリエステル製品への印刷には、最も適した方法のうちの一つといえるでしょう。

シルク印刷_インク調合

>>シルク印刷について詳しくはこちら

ポリエステルへのプリント方法|比較表

ポリエステルに適したプリント方法は複数ありますが、それぞれの特性や適用範囲が異なります。以下の表では、代表的な印刷方法を比較し、用途に応じた選択ができるよう整理しました。

印刷方法 特徴 メリット デメリット
インクジェットプリント インクを吹き付ける方式 フルカラー印刷が可能 ポリエステルには定着しにくく、耐久性が低い
熱転写プリント シートに印刷して熱で転写 細かいデザインの再現性が高い 洗濯や摩擦によって剥がれる可能性がある
昇華転写プリント インクを気化させて生地に浸透 発色が鮮やかでフルカラー対応 ポリエステル生地専用で、濃色生地には適さない
シルクスクリーン印刷 版を使ってインクを押し込む 耐久性が高く、大量生産に向いている 色ごとに版が必要で、細かいデザインには不向き

まとめ

ポリエステルは、その耐久性や速乾性から、衣類やバッグ、屋外広告など幅広い用途で活用されている素材です。しかし、プリント方法を選ぶ際には、ポリエステル特有の性質を考慮する必要があります。

インクジェットプリントはフルカラー対応が可能ですが、ポリエステルには定着しにくく耐久性が低いため、長期間の使用には適していません。熱転写プリントは細かいデザインの再現性に優れていますが、洗濯や摩擦による劣化が課題となります。

昇華転写プリントは、ポリエステル生地に特化したプリント方法で、フルカラーの鮮やかな発色と高い耐久性を兼ね備えています。しかし、適用できるのは淡色のポリエステル生地に限られるため、濃色生地へのプリントには向いていません。

一方、シルクスクリーン印刷は、単色~数色の印刷に適しており、発色の良さと耐久性が高いのが特徴です。特に大量生産に向いており、企業ロゴやユニフォーム、販促グッズなどの用途に最適です。

ポリエステル製品への印刷を検討している方は、それぞれのプリント方法の特徴を理解し、フルカラー表現を優先するのか、コストや耐久性を重視するのかを考えて選ぶことが大切です。

当サイトでは、ポリエステルへのプリント方法の一つとしてご紹介したシルクスクリーン印刷を得意としています。お気軽にお問い合わせください。
>>お問い合わせはこちら

また、様々な素材へのシルクスクリーン印刷事例は以下ページをご覧ください。
>>製作事例はこちら