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<プラスチック印刷>基本と印刷方法の選び方

2024.11.12

プラスチック印刷とは?

プラスチック素材は、現代社会でさまざまな製品に利用されるほど汎用性が高く、軽量で耐久性に優れているため、日用品や産業用部品まで広く活用されています。プラスチックへの印刷は、商品のブランド力を高めたり、使いやすさを向上させるために欠かせない工程です。例えば、商品のロゴや説明を印刷することで、視認性やブランディング効果が向上し、購入者の印象に残りやすくなります。また、電子機器の部品や家電製品のインジケータ部分に印刷を施すことで、操作性の向上にもつながります。

プラスチックの印刷にはさまざまな方法があり、使用するインクや印刷方法によって、発色や耐久性に差が出ることがあります。製品の目的やデザインに応じて最適な印刷方法を選択することが、印刷後の製品クオリティに大きな影響を与えます。この記事では、プラスチック印刷の基本的な方法や特徴を解説し、素材や用途に合わせた選び方についても詳しく紹介していきます。

PP板

プラスチックの種類とその印刷特性

プラスチックには多くの種類があり、それぞれに異なる特性を持っています。ここでは代表的な4種類のプラスチックについて、印刷特性も含めて説明します。

  • ポリプロピレン(PP):非常に軽量で耐熱性や耐薬品性が高い素材です。日用品や食品容器、包装材として幅広く使用されています。吸水性が低く、屋外でも長期間使用できますが、インクの定着性が低いため、印刷の際にはプライマー処理などの下地処理が必要です。
  • ポリスチレン(PS):硬くて透明度が高く、成形しやすいプラスチックです。ディスプレイや食品トレイ、パッケージなどに使用されますが、衝撃に弱く割れやすい特徴があります。滑らかな表面を持つため、インク定着性が良好で、UVインクジェットやホットフォイルプリントが適しています。
  • ポリカーボネート(PC):耐衝撃性に優れ、透明度も良好なプラスチックで、耐熱性や難燃性が求められる用途に適しています。UVインクジェットやスクリーンプリントが有効で、色褪せしにくい仕上がりになります。
  • アクリル(PMMA):美しい光沢と高い透明度を持つ素材で、ディスプレイやインテリア、装飾品に広く使用されます。表面が平滑であるため、発色が良好で、インクジェットやホットフォイル印刷で美しい仕上がりが得られます。

プラスチック印刷に使用される主な印刷方法

プラスチック素材への印刷には、製品の仕上がりや用途に応じてさまざまな印刷方法が使用されます。印刷方法ごとにインクの定着性や耐久性、発色、コストが異なり、目的やデザインに最適な方法を選ぶことが品質を保つために重要です。ここでは、代表的なプラスチック印刷の方法について、特徴や適した用途を詳しく解説します。製品の特性やデザインの複雑さに応じて、最適な方法を見つける参考にしてください。

シルクスクリーン印刷

特徴:網目状の版を通してインクを厚く塗布するため、発色が鮮やかで耐久性に優れています。平面の印刷に限定されるため、長期間使用される製品に向いています。

用途:ポスターや看板、カード、プラスチック製の平面素材。広告物や表示用サインなどに適しています。

仕上がりと耐久性:インク層が厚く、摩耗や色落ちに対して高い耐久性があり、長期間の使用に耐えられます。

UVインクジェット印刷

特徴:紫外線でインクを硬化させるため、速乾性があり、複雑なデザインやフルカラーの印刷が可能です。

用途:高精細なデザインや写真が含まれる商品、短納期での大量印刷。

仕上がりと耐久性:光沢のある鮮やかな仕上がりで、耐候性も高く、屋内外で長期間使用できます。

サーマルトランスファープリント(熱転写印刷)

特徴:熱と圧力でデザインをプラスチックに転写し、複雑な色合いの表現が可能です。

用途:パネルやステッカー、複雑なデザインが求められる製品。

仕上がりと耐久性:色の再現性が高く、美しい発色が持続しますが、耐熱性の低い素材には不向きです。

パッドスタンププリント(パッド印刷)

特徴:シリコンパッドでインクを転写するため、曲面や立体形状に対しても精度の高い印刷が可能です。

用途:小型ロゴや曲面を含む製品、複雑な立体物。

仕上がりと耐久性:凹凸や曲面でも剥がれにくい印刷が可能で、小さな面積への印刷に適しています。

5. ホットフォイルプリント(箔押し印刷)

特徴:加熱した金型で箔をプラスチックに転写し、高級感のある見た目が得られます。

用途:ブランドロゴや装飾、ラベルの装飾。

仕上がりと耐久性:高級感のある箔の色合いが魅力的ですが、長期間の使用で剥がれやすい場合もあり、耐摩耗性の高い箔を選ぶことで耐久性を向上させられます。

シルク印刷の様子
(写真はシルク印刷の様子)

プラスチック印刷の選び方

印刷方法の選択は、製品の耐久性、コスト、デザイン性によって異なります。以下に、選び方のポイントを整理しました。

  • デザイン性:複雑なグラフィックや写真を鮮やかに再現したい場合はUVインクジェットが有効です。高級感を持たせる場合には、ホットフォイルプリントが適しています。
  • 耐久性:耐摩耗性や耐候性が求められる場合には、シルクスクリーン印刷やUVインクジェットが適しています。
  • 大量生産:同じデザインを高精度で大量に生産する場合、シルクスクリーン印刷が適しています。大量生産時のコスト効率が高く、安定した仕上がりが得られます。
  • コスト:大量生産においてコストを抑えたい場合には、簡易なデザインであればパッド印刷、均一な仕上がりが必要なら熱転写印刷も検討する価値があります。

それぞれのポイントをまとめた表が以下となります。

印刷方法 耐久性 デザインの複雑さ 発色 コスト 大量生産の適性
シルクスクリーン印刷
UVインクジェット印刷
熱転写印刷
パッド印刷
箔押し印刷 ×

プラスチック印刷の注意点と準備

プラスチック素材への印刷では、インクの定着や仕上がりの美しさ、耐久性に影響を与える要因が多くあります。これらを踏まえて準備や注意点を押さえておくことが、品質の高い印刷を実現するために重要です。

  • 表面処理:プラスチックは表面が滑らかで静電気が生じやすいため、インクがうまく定着しないことがあります。印刷前にプライマー処理を施してインクの付着力を高めるほか、静電気を除去することで、インクが均一に乗るようにします。特にシルクスクリーン印刷やUVインクジェット印刷では、表面処理が仕上がりの安定性を左右するため、丁寧な下準備が必要です。
  • 適切なインクの選定:プラスチックに適したインクは、素材や使用環境によって異なります。屋外で使用される製品には耐候性が高いUVインク、食品パッケージには人体に無害なインクが推奨されます。また、耐摩耗性が重要な場合、耐擦性が高いインクを選ぶことで印刷が剥がれるのを防げます。
  • 温度管理:プラスチック素材は熱に弱いものが多く、印刷工程で高温になると変形や色落ちが発生するリスクがあります。特に熱転写印刷や箔押し印刷など、熱を伴う印刷方法では、温度管理が重要です。適切な温度で印刷することで、仕上がりが安定し、素材の耐久性も保たれます。
  • 乾燥時間と取り扱い:インクが完全に乾燥する前に触れてしまうと、表面に汚れや傷が付く恐れがあります。特にUVインクジェット印刷以外の方法では、印刷後の乾燥時間を確保し、必要に応じて乾燥機を使用して速乾性を高める工夫も必要です。インクが定着するまでの取り扱いには十分注意を払いましょう。
  • 環境対応:近年、環境負荷を考慮したインクや素材の選定が重視されています。エコフレンドリーな水性インクや、VOC(揮発性有機化合物)を含まないUVインクを使用することで、印刷工程が環境に配慮されたものになります。また、リサイクル可能なプラスチックを使った製品への印刷も、環境対応の一環として検討する価値があります。

プラスチックの印刷物にはどんなものがある?

プラスチック素材に印刷される製品には、以下のようなものが挙げられます。

  • 包装材・パッケージ:食品パッケージやトレイにブランドロゴやデザインを印刷し、商品の視認性や魅力を高めます。
  • プロモーション用グッズ:プラスチック製のノベルティ(キーホルダーやボールペンなど)にロゴやメッセージを印刷して、ブランディング効果を持たせます。
  • 表示用サイン:店舗や公共施設の表示用サインに、UVインクジェットなどを用いて耐候性のある鮮明な印刷を施します。
  • 工業用部品:電子機器や家電製品のボタンやインジケータに、視認性の高い印刷を施し、使いやすさや機能性を向上させます。
  • 車両用マグネットシート:プラスチック素材のマグネットシートにロゴや連絡先を印刷し、広告媒体として活用します。耐久性と防水性が求められるため、UV印刷やシルクスクリーン印刷が多用されます。
  • 携帯ケース・アクセサリー:携帯電話のケースやアクセサリーにデザインを施し、個性的なカスタムグッズとして販売されます。耐摩耗性の高いインクやスクリーンプリントが適しています。

プラスチックのシルク印刷事例

プラスチック印刷について詳しくご説明してきましたが、ここで当サイトが得意とするシルク印刷製作事例を2件ご紹介します。

募集看板(PP板)のシルク印刷事例

賃貸物件などの入居者募集をPRするための募集看板を製作しました。シルク印刷の特徴である鮮明な仕上がりがよくわかる事例となっています。

募集看板_PP板シルク印刷事例

誘導看板(PP板)のシルク印刷事例

オープンハウスなどのイベント開催場所への案内用として誘導看板を製作しました。わかりやすい印刷内容とシルク印刷の特徴である発色の良さで、案内用として最適なアイテムとなっています。

誘導看板_PP板シルク印刷事例

>>その他の事例はこちら

まとめ

プラスチック素材への印刷は、製品の魅力やブランドの認知度を高めるために大切な役割を果たします。用途やデザインに合わせて最適な印刷方法を選ぶことで、耐久性と美しさを兼ね備えた仕上がりを実現することができます。また、印刷前の表面処理やインクの選定、乾燥時間の確保なども、品質を高めるための重要なポイントです。

今回ご紹介した内容が、プラスチック印刷を検討する際の参考となれば幸いです。ご不明な点などありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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