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2025.09.12
シルク印刷を検討する際に、よく出てくる言葉のひとつが「色数(いろかず)」です。これは仕上がりや見た目に直結する重要なポイントであり、コストや製作工程にも大きく関係しています。
この記事では、まず「色数」とは何かという基本的な考え方から解説し、その後、シルク印刷における色数の意味や注意点、実際の製作事例までをわかりやすくご紹介していきます。
目次
「色数」とは、印刷物に使用するインクの色の数を示す言葉です。単純に言えば、1色だけ使えば「1色印刷」、2色使えば「2色印刷」、というように使用するインクの種類に応じて数えます。
たとえば、ロゴマークが黒一色で構成されている場合は1色、黒と赤を組み合わせている場合は2色、さらに黄や青が加わると3色・4色とカウントされます。印刷の表現力は色数によって広がりますが、色が増えるほど工程が増え、コストも上昇する傾向にあるのが一般的です。
また、印刷に使われる色には大きく分けて「特色(スポットカラー)」と「プロセスカラー」の2種類があり、色数の考え方も印刷方式によって若干異なります。たとえば、フルカラー印刷の場合、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色を使って色を再現するため、基本的に「4色印刷」と呼ばれます。一方、特定の色を専用インクで刷る特色印刷では、使用する色ごとにインクを変えるため、色数がそのまま工程数となるのです。
つまり、「色数」とは見た目だけでなく、製作コストや技術的な選択にも関わる、非常に重要な要素といえるでしょう。
シルク印刷では、使用するインクの色ごとに専用の版(スクリーン)を作成し、1色ずつ丁寧に重ねて印刷していきます。そのため、1色増えるごとに「1版・1工程」が追加され、印刷工程が増すという大きな特徴があります。この工程構造が、他の印刷方式に比べてシルク印刷の「色数」の重要性を高めています。
たとえば、ロゴを赤と青で刷る2色印刷の場合、赤用の版と青用の版をそれぞれ作り、1回ずつ印刷工程を繰り返す必要があります。インクの色数が増えるごとにその分だけ版の数・工程・位置合わせ(見当合わせ)も増えるため、デザインの再現性や印刷精度も求められるのが特徴です。
また、シルク印刷ではCMYKなどの「重ね刷りによる色の再現」よりも、インクそのものの色(特色)をダイレクトに発色させるのが基本です。そのため、使う色を明確に指定することが多く、特に企業ロゴやブランドカラーを再現したい場合などは、DICカラーやPANTONEなどをもとに正確な色指示を行います。
このように、シルク印刷においての「色数」は、単なる色の種類を表すだけでなく、印刷に必要な工程数・版数・コストなどすべてに関係する実務的な要素なのです。デザインの自由度を維持しながらも、予算やスケジュールに合わせた色数設計を行うことが、満足度の高い印刷結果を生み出すポイントと言えるでしょう。
シルク印刷における「色数」は、見た目の仕上がりだけでなく、製作コストや納期にも大きく影響する重要な要素です。色数が増えることで表現の幅は広がりますが、それに伴って印刷の難易度や工程数も増加します。以下では、色数の増減がもたらす具体的な影響について整理します。
このように、色数を増やすことにはメリットと同時にコストや技術的な課題も存在します。デザインの意図を最大限に活かしつつ、効率や予算とのバランスをとるためには、色数を必要以上に増やさない工夫も重要です。
また、シルク印刷は基本的に特色印刷であるため、CMYKなどのプロセスカラーを使ったフルカラー表現には向いていません。写真やグラデーションなどの表現を必要とする場合には、オンデマンド印刷やオフセット印刷など、別の印刷方式の検討が必要になることもあります。
「何色を使うか」という選択は、単なるデザイン上の問題ではなく、コスト、納期、印刷方式の選定にまで関わる大切な判断材料です。印刷の目的や使用シーンをよく整理した上で、適切な色数を検討することが、満足度の高い仕上がりにつながります。
シルク印刷について詳しくは以下の記事もあわせてご覧ください。
>>シルク印刷とは
>>シルク印刷のメリット・デメリットを徹底解説!
ここでは、当社で実際に製作した「1色〜4色印刷」の事例をご紹介します。用途やデザインの目的に応じて、どの色数がどのような仕上がりになるのか、参考にしてみてください。
【ロールスクリーン】
白地のロールスクリーンに、1色だけでシンプルに印象を残すロゴデザインを印刷。空間演出においてもミニマルな印象が際立つ仕上がりです。
【看板】
シンプルなモノトーンデザインを、黒1色で印刷。視認性が高く、シルク印刷の高発色を活かした看板事例です。
【オリジナルバッグ】
布素材のバッグに、1色ロゴをシンプルに印刷した事例。単色でもブランドらしさがしっかり伝わるデザインに仕上がっています。
【アクリルプレート】
オリーブ・グリーンの2色で印刷していますが、素材であるアクリル板は白色を使用しているので3色で印刷したように見える事例です。
【月極駐車場看板】
視認性を重視した配色で、メリハリのあるデザインになっています。耐久性のあるシルク印刷は、屋外設置看板にも最適です。
【Tシャツ】
3色を使った多色刷りの躍動感あるTシャツ事例です。カラーごとに版を作成するため、色の重なり・配置が絶妙に仕上がっています。
【ブルゾン】
ブルゾンに、3色でロゴを印刷した事例です。ベースカラーとのコントラストを活かした構成で、遠目からでも認識されやすいデザインです。
【一合枡】
周年記念品として一合枡に4色印刷をした事例です。和の素材とカラフルなデザインの相性がよく、記憶に残る仕上がりです。
【Tシャツ】
4色刷りで大胆なグラフィックを印刷したTシャツ。シルク印刷ならではのインクの乗りと、色の鮮やかさを活かした事例です。
「何色で印刷するか」は、見た目の印象はもちろん、コストや納期にも大きく関わる重要な判断ポイントです。シルク印刷では1色増えるごとに工程や費用が加算されるため、デザイン性と実用性のバランスを考慮したうえで、最適な色数を選定する必要があります。
以下のような観点を踏まえて検討することで、色数の選定がよりスムーズになり、完成後の仕上がりにも満足しやすくなります。
これらの要素を総合的に考慮したうえで、印刷物の目的や配布対象、保管期間なども視野に入れて色数を決定することが大切です。単に「たくさんの色を使えば良い仕上がりになる」というわけではなく、「必要な情報を効果的に伝えるための色数選び」が成功のポイントとなります。
シルク印刷における「色数」は、仕上がりの印象やブランディング、費用や製作工程にも大きく関わる重要な要素です。使用する色数を意識することで、印刷物の目的や用途により適した表現が可能になり、結果としてコストパフォーマンスや訴求力の高い仕上がりを実現できます。
「できるだけ色数を抑えたい」「コーポレートカラーを正確に再現したい」「視認性とデザイン性を両立させたい」など、お客様のニーズによって最適な色数の選び方は異なります。特にシルク印刷では、色ごとに版を作る必要があるため、無理のない色数設計が全体のスムーズな進行にもつながります。
今回ご紹介した1色〜4色の実例を参考に、まずは仕上がりのイメージや予算、納期などを明確にしてみてください。色数に関して少しでも迷った場合は、専門スタッフが丁寧にご相談を承ります。
当サイトでは、用途や素材に応じた最適なシルク印刷をご提案しております。初めての方も、まずはお気軽にお問い合わせください。