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インクジェット印刷とシルクスクリーン印刷の違いとは?

2025.02.18

印刷技術にはさまざまな種類がありますが、特に「インクジェット印刷」と「シルクスクリーン印刷」は、日常的によく使われる代表的な印刷方法です。どちらの方法も一長一短があり、用途やデザインによって最適な手法を選ぶことが重要です。

例えば、インクジェット印刷はフルカラー印刷が得意で、少量から手軽に対応できるのが魅力です。一方、シルクスクリーン印刷は耐久性に優れ、大量生産に向いています。本記事では、それぞれの印刷方法の特徴やメリット・デメリット、適した用途について詳しく解説し、どのような場面でどちらの方法を選ぶべきかを解説します。

インクジェット印刷とは?

インクジェット印刷とは、インクを直接素材に吹き付けることでデザインを表現する印刷方式です。家庭用プリンターにも使われている技術であり、紙や布、プラスチック、金属、ガラスなど、さまざまな素材に印刷が可能です。

特にグラデーションや細かいデザインの再現に優れており、小ロット生産にも適しています。版を作る必要がないため、個別のデザインを施した商品を作る場合にも便利です。

インクジェット印刷のメリット・デメリット

インクジェット印刷は、プリンターの技術を活用してインクを直接吹き付ける方式で、版を作らずにデザインをそのまま再現できるのが特徴です。フルカラーの表現に優れ、細かいディテールやグラデーションも綺麗に印刷できます。少量生産や多様な素材への印刷に適している一方で、耐久性やコスト面での注意点もあります。ここでは、インクジェット印刷の主なメリットとデメリットについて解説します。

メリット

  • 少量注文でもコストを抑えやすい
    インクジェット印刷は版を作る必要がなく、1枚からでも印刷可能です。そのため、小ロットのオーダーや試作品の制作に適しており、デザインの修正も容易に行えます。
  • フルカラー印刷が可能で、写真やグラデーションの再現が得意
    インクジェット印刷はCMYKインクを使用するため、色の再現性が高く、グラデーションや細かいディテールのデザインも忠実に表現できます。特に写真をそのまま印刷したい場合に最適です。
  • 素材の形状に柔軟に対応できる
    紙や布だけでなく、アクリル、金属、プラスチックなどさまざまな素材に印刷が可能です。また、曲面や凹凸のある素材にも適用しやすいのが特徴です。

デメリット

  • 耐久性が低く、摩擦や紫外線に弱い
    インクジェット印刷は表面にインクを直接吹き付けるため、摩擦や水分、紫外線に弱く、長期間の使用には不向きです。特に屋外や洗濯頻度が高い布製品には適していません。
  • 大量注文時のコストが高くなる
    シルクスクリーン印刷とは異なり、インクジェット印刷は1枚ずつデザインを印刷するため、大量注文時のコストダウンが難しく、ロット数が多い場合には単価が高くなります。
  • インクの定着が素材によって異なり、前処理が必要な場合がある
    布やプラスチックなどの素材によっては、インクが定着しにくく、プライマー処理やコーティングを施す必要があります。
  • ポリエステルやナイロン生地への印刷が難しい
    インクジェット印刷は主に綿素材に適しており、ポリエステルは特殊な前処理を施さないと発色や定着が悪くなります。ナイロン素材には基本的にインクが定着しにくく、耐久性も低いため、シルクスクリーン印刷の方が適しています。
  • 蛍光色やラメ、メタリックカラーの表現ができない
    インクジェット印刷はCMYKインクを使用するため、蛍光色や金・銀などのメタリックカラーは再現できません。これらの特殊な色を表現する場合は、シルクスクリーン印刷で専用のインクを使用する必要があります。

インクジェット印刷のメリット

  • 少量注文向け
  • フルカラー印刷可、写真やグラデーションが得意
  • 素材の形状に柔軟

インクジェット印刷のデメリット

  • 耐久性が低い
  • 大量注文は割高
  • インクの定着に差がある
  • ポリエステル・ナイロンは印刷困難
  • 蛍光・メタリック不可

インクジェット印刷のおすすめシーン

インクジェット印刷は、小ロットの印刷やカラフルなデザインの再現に適しているため、さまざまな場面で活用されています。版を作る必要がないため、1枚からでも注文できるのが大きな強みです。また、写真やグラデーションなどの細かいデザインを綺麗に印刷できるため、個別オーダー商品やプロモーションツールとしても広く利用されています。ここでは、インクジェット印刷が特に向いているシーンについて詳しくご紹介します。

  • 小ロット・個別オーダーの商品
    インクジェット印刷は1枚ずつ異なるデザインを印刷できるため、オリジナルTシャツやノベルティ、記念品の制作に適しています。個人向けのカスタムグッズや、イベントごとの特注品など、少量のオーダーに最適です。
  • 写真やイラストを活かしたデザイン
    フルカラー印刷が可能で、細かいディテールやグラデーションも忠実に再現できます。写真入りのポスターやアート作品、フルカラーデザインの名刺やパンフレットなど、視覚的なインパクトを重視する印刷物に向いています。
  • 曲面や立体物への印刷
    マグカップやボトル、ゴルフボールなど、曲面や凹凸のある立体物への印刷が可能です。シルクスクリーン印刷では難しい形状にも対応できるため、ノベルティやオリジナルグッズの製作に適しています。

シルクスクリーン印刷とは?

シルクスクリーン印刷とは、版(スクリーン)を使ってインクを押し出し、素材に転写する印刷方法です。印刷する色ごとに版を作る必要があるため、単色または数色のデザインに向いています。

シルクスクリーン印刷はインクの厚みがあり、耐久性が高いのが特徴です。特にTシャツや看板、パッケージなどの印刷で広く利用されています。

シルクスクリーン印刷のメリット・デメリット

シルクスクリーン印刷は、版を使用してインクを押し出し、素材に転写する印刷方法です。特に発色が良く、耐久性が高いことが特徴で、屋外での使用や長期間の使用が求められる印刷物に適しています。また、大量生産に向いており、枚数が増えるほど1枚あたりのコストを抑えられるメリットがあります。しかし、版を作る工程が必要なため、小ロットの印刷には向かないといったデメリットもあります。ここでは、シルクスクリーン印刷の主なメリットとデメリットについて詳しく解説します。

メリット

  • 大量注文することで、1枚あたりの単価が安くなる
    シルクスクリーン印刷の料金は「商品代+版代+プリント代+送料」が基本ですが、枚数を増やすことで1枚あたりの版代が分散し、単価を抑えられます。特に100枚以上の大量生産ではコストメリットが大きくなります。
  • インクの発色が良く、耐久性が高い
    シルクスクリーン印刷では、生地の上にインクを乗せて熱乾燥で定着させるため、濃色生地でも発色が鮮やかです。また、ラバーインクを使用することでゴムのようなしなやかさを持ち、繰り返し洗濯しても剥がれにくく、屋外でも長期間使用できます。
  • ポリエステルやナイロンなど、さまざまな素材に対応可能
    シルクスクリーン印刷は、綿だけでなくポリエステルやナイロン、紙、プラスチック、アクリルなど多くの素材に対応できます。特にナイロンのようなインクジェット印刷では難しい素材でも、しっかりインクを定着させることができるのが特徴です。
  • 蛍光色やメタリックカラー(ラメ・金・銀)の印刷が可能
    シルクスクリーン印刷では、蛍光ピンクや蛍光イエローなどの発色の強いカラーや、金・銀・パール系のメタリックカラーの印刷が可能です。これらの特殊色を使用することで、インパクトのあるデザインや高級感のある仕上がりを実現できます。

デメリット

  • 少量注文には向かない
    シルクスクリーン印刷は1色ごとに版を作成する必要があるため、小ロットでは1枚あたりのコストが割高になります。試作品や個別のデザインを印刷する場合は、インクジェット印刷の方が適しています。
  • 細かいデザインやグラデーションの再現が難しい
    シルクスクリーンは単色ごとの印刷が基本のため、複雑なデザインやグラデーションの表現には向いていません。細かいディテールを求めるデザインにはインクジェットの方が適しています。
  • 版の作成に時間がかかる
    印刷前に版を作成する工程があるため、納期がインクジェット印刷よりも長くなる傾向があります。特に急ぎの注文には不向きです。

シルクスクリーン印刷のメリット

  • 大量注文で単価が安くなる
  • 発色が鮮やかで耐久性が高い
  • ポリエステル・ナイロンなど多様な素材に対応
  • 蛍光色・メタリックカラーの印刷が可能

シルクスクリーン印刷のデメリット

  • 少量注文には向かない
  • 細かいデザインやグラデーションの再現が難しい
  • 版の作成に時間がかかる

シルクスクリーン印刷のおすすめシーン

シルクスクリーン印刷は、耐久性の高さや発色の良さから、さまざまな業界で活用されています。特に、大量生産が求められるアイテムや、長期間の使用に耐えられる印刷物に適しています。また、インクの種類を工夫することで、布製品だけでなく、プラスチックや金属などの素材にも対応可能です。ここでは、シルクスクリーン印刷が特に向いているシーンについて詳しくご紹介します。

  • 企業やイベントの販促グッズ
    企業のロゴ入りTシャツやエコバッグ、タオルなど、イベントやキャンペーン向けのノベルティ制作に適しています。大量注文で1枚あたりのコストを抑えられるため、コストパフォーマンスに優れています。
  • 屋外で使用する看板や標識
    耐久性の高いインクを使用するため、紫外線や雨風に強く、屋外に長期間掲示する看板や標識に適しています。駐車場の案内板、工事現場の看板など、長期間使用するアイテムに向いています。
  • スポーツウェアや作業着など、耐久性が求められる布製品
    繰り返しの洗濯や摩擦に強いため、スポーツウェアや作業着、スタッフユニフォームなど、長期間使用する衣類に最適です。特にチームTシャツやクラブのユニフォームなど、大量生産する場合に向いています。

印刷方法の選び方

インクジェット印刷とシルクスクリーン印刷は、それぞれ特徴が異なるため、用途に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。小ロットでフルカラーの印刷をしたい場合はインクジェット印刷、大量生産や耐久性を重視する場合はシルクスクリーン印刷が適しています。以下の表を参考に、どちらの印刷方法がご自身の用途に合っているかを確認してください。

選び方のポイント インクジェット印刷 シルクスクリーン印刷
少量印刷 ◎ : 1枚からでも印刷可能 △ : 版が必要なため、小ロットは割高
大量生産 △ : 1枚ごとに印刷するため、コストが高くなる ◎ : 枚数が増えるほど単価が安くなる
フルカラー・写真印刷 ◎ : 写真やグラデーションの表現が得意 △ : 単色ごとの印刷が基本で、フルカラーは難しい
耐久性 △ : 摩擦や紫外線に弱く、劣化しやすい ◎ : インクが厚く定着し、摩擦や洗濯に強い
特殊色(蛍光・メタリック) × : CMYKインクのみ対応 ◎ : 蛍光色・金・銀・ラメなどの特殊インクが使用可能
曲面・立体物への印刷 ◎ : マグカップやボトルなど、曲面にも印刷可能 × : フラットな面への印刷が基本

まとめ

インクジェット印刷とシルクスクリーン印刷は、それぞれ異なる特徴を持ち、用途によって最適な方法が異なります。フルカラーや写真を活かしたデザインを少量から印刷したい場合はインクジェット印刷、大量生産や耐久性を求める場合はシルクスクリーン印刷が適しています。

また、インクジェット印刷は曲面や立体物への印刷が可能で、小ロットのオリジナルグッズ作成に向いています。一方、シルクスクリーン印刷は鮮やかな発色や耐久性に優れ、看板や販促グッズ、ユニフォームなどの長期間使用するアイテムに最適です。

どちらの印刷方法を選ぶか迷った際は、本記事の比較表を参考にしながら、用途やデザインに応じた適切な方法を選びましょう。

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