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2025.10.22
高級感のある印刷といえば、金色や銀色を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。名入れやロゴ、記念品、表彰アイテムなどで人気の色ですが、「シルク印刷でも金色・銀色は再現できるの?」という疑問をよくいただきます。この記事では、シルク印刷で金色・銀色を表現する基本、仕上がりの特徴、素材ごとの見え方、他方式との違い、実際の事例までをわかりやすく解説します。
目次
結論は「可能」です。シルク印刷では、細かな金属粉(顔料)を練り込んだ特色インクを使うことで、金や銀のような光沢をもつ色を再現できます。一般的なフルカラー印刷(CMYK)はインクの重ね合わせによって色を作るため、どうしても金属的な反射やツヤまでは再現できません。そのため、金や銀のように“光を反射して輝く”色は、特色インクを直接のせられるシルク印刷が最も適しています。
また、シルク印刷はインクを厚く盛ることができるため、表面にわずかな立体感や深みが生まれます。これにより、金色なら温かみのある柔らかな輝き、銀色なら控えめながらも存在感のある光沢が表現できます。印刷面がフラットなだけでなく、わずかに凹凸が生まれることで、見る角度によって光の反射が変わるのも特徴です。
もうひとつの利点は、多様な素材に印刷できる柔軟性です。紙やプラスチック、木材、金属、アクリル板など、素材を選ばずに安定した発色が得られるのはシルク印刷ならでは。用途に応じてインクの種類や版の目の細かさを調整することで、屋内外どちらの使用にも耐えられる仕上がりを実現できます。装飾性と実用性の両方を兼ね備えた印刷方法といえるでしょう。
シルク印刷について詳しくは以下のページもご覧ください。シルク印刷の工程を写真つきでご紹介しています。
>>シルク印刷とは

金・銀のインクは、一般的なカラーインクとは異なり、微細な金属粉が含まれています。これが光を反射することで、独特の輝きを放ちます。シルク印刷はインクを厚くのせられるため、粒子の反射をより活かした深みのある表現が可能です。ここでは、金色インクと銀色インクのそれぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
金色インクは、温かみのある華やかな印象を与えるカラーです。使用される金属粉の種類や粒子の大きさによって、光の反射具合が変化し、落ち着いた上品な輝きから、強いツヤをもつ明るい金色まで幅広い表現が可能です。代表的な種類には、赤みを帯びた「赤金」、黄みがかった「青金」などがあり、印刷面やデザインの雰囲気に合わせて選定します。
木材やアクリルなど、光を柔らかく反射する素材との相性が良いのも特徴です。たとえば木製プレートや表彰盾に使用すると、自然な温もりと金の輝きが調和し、落ち着いた高級感を演出できます。一方で、下地が白すぎるとやや黄色味が強調される場合もあるため、印刷前に色味の確認を行うと安心です。
銀色インクは、金に比べてやや控えめで、クールで洗練された印象を与えます。粒子が細かく光沢感が強いため、印刷面に映り込みを感じるような反射が得られることもあります。グレーや黒の下地と組み合わせると輝きがより引き立ち、金属的な質感を強調できます。
企業ロゴや工業製品の銘板、店舗什器など、精密でモダンな印象を求める用途に最適です。また、銀色は見る角度によって微妙にトーンが変化するため、照明条件や展示環境によって印象が異なるのも魅力のひとつです。
どちらのインクにも共通して言えるのは、光の角度や素材の質感によって見え方が大きく変化するという点です。アクリルや金属板のようにツヤのある素材では強い反射が得られ、木材や紙では落ち着いた輝きになります。仕上がりをイメージしながら素材を選定することが、美しい金・銀印刷を実現する第一歩です。
また、金属粉を多く含むため、インクはやや沈みやすく撹拌が必要です。印刷前に均一に混ぜ、版やスキージーの状態を整えることで、ムラのない安定した発色が得られます。職人の技術と経験が光る部分でもあります。
金属粉を含むインクは、通常のカラーインクよりも光沢や粒子が目立ちやすく、少しのムラや厚みの違いでも印象が変わります。そのため、デザイン・素材・印刷条件の三要素を整えることが、美しく仕上げるためのポイントです。以下の点を意識することで、より均一で上品な仕上がりを目指せます。
こうした工程を丁寧に行うことで、金・銀インク本来の魅力を最大限に引き出すことができます。単に「光る色」として使うのではなく、デザイン全体の中で“輝きをどう活かすか”を意識することが、仕上がりを美しく見せる最も大切なコツです。
金や銀の印刷表現には、シルク印刷のほかにも「箔押し印刷」や「UV印刷」など、いくつかの方法があります。それぞれの方式で得意とする質感や表現の方向性が異なるため、目的やデザインの印象に合わせて使い分けるのが理想です。
シルク印刷は、インクをメッシュ状の版から押し出して転写する方式です。インクを厚く盛ることができるため、表面にわずかな凹凸が生まれ、柔らかく上品な光沢を表現できます。
また、特色インクを使用して色を正確に指定できるため、ロゴやシンボルマークなど「ブランドカラーの再現性」を重視する印刷にも向いています。紙・プラスチック・木材・アクリルなど多様な素材に対応できるのも大きな強みです。
箔押し印刷は、金属箔を熱と圧力で転写する方式です。金属箔そのものを貼り付けるため、鏡面のような強い輝きと高級感が得られます。結婚式の招待状、ブランドパッケージ、記念証書など、特別感を演出したい印刷物に多く用いられます。
ただし、素材に段差や凹凸があると箔が密着しにくく、また柔らかい素材には対応が難しいという制約があります。部分的な装飾やタイトルロゴへの使用が中心です。
UV印刷は、紫外線を当てて瞬時にインクを硬化させる印刷方式です。写真やグラデーションのようなフルカラー表現に強く、細かいデザインを高精細に再現できます。
一方で、金・銀のような「本物の光沢」を持つインクは使えず、疑似的なメタリック表現にとどまります。部分的な効果やカラーバリエーションを活かしたい場合には有効ですが、重厚感や質感を求める印刷には不向きです。
それぞれの方式を比較すると、以下のような違いがあります。
| 印刷方式 | 立体感 | 素材対応力 | 発色の強さ | コスト | 金・銀の表現 |
|---|---|---|---|---|---|
| シルク印刷 | 〇(厚みのある印刷) | ◎(多素材対応) | 〇(落ち着いた光沢) | 中 | 上品で柔らかい輝き |
| 箔押し印刷 | △(箔厚でやや立体感) | ×(素材に制約あり) | ◎(鏡面のような光沢) | やや高 | 強い輝きと高級感 |
| UV印刷 | ×(フラット仕上げ) | 〇(平滑素材に適) | △(疑似的な光沢) | 中~低 | メタリック風表現のみ |
このように、強い光沢を求めるなら箔押し、質感や素材表現を重視するならシルク印刷が適しています。目的に応じて方式を選ぶことで、より効果的に「金・銀の輝き」をデザインに活かすことができます。
ここでは、当サイトで実際にシルク印刷にて製作した事例をご紹介します。印刷を施したのは、木の風合いを生かした木製の一合枡です。表面には「寿」の文字を金色・銀色それぞれのインクで印刷し、金属的な輝きが主張しすぎることなく、木目の質感と調和する上品な仕上がりとなりました。
木材は表面の吸収性が高いため、インクの密着性と発色のバランスを取るために、印刷条件を細かく調整しています。こうした素材特性に合わせた丁寧な工程こそが、シルク印刷ならではの高品質な仕上がりを支えています。


金色や銀色の印刷は、デザインに高級感や特別感を与える大切な要素です。中でもシルク印刷は、特色インクを使って金属のような質感を丁寧に再現できる点が大きな魅力です。
インクの厚みを調整しながら光沢をコントロールできるため、強すぎない上品な輝きを表現できます。さらに、木材・アクリル・紙・プラスチックなど、さまざまな素材に対応できる柔軟性も特徴です。箔押しのような派手さではなく、落ち着いた質感でブランドの品格を引き立てたい場合、シルク印刷は最適な選択といえるでしょう。
当サイトでは、素材や用途に合わせたインク設計と印刷条件の最適化を行い、理想の輝きを丁寧にカタチにしています。記念品や贈答用アイテム、店舗装飾、展示用パネルなど、金・銀の印刷をお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
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