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ステンレスとスチールの違い

2025.01.31

金属製品の選択において、ステンレスとスチールの違いは非常に重要です。どちらも鉄を主成分としていますが、それぞれ異なる特性を持ち、用途に応じた適切な選択が求められます。ステンレスは耐食性や耐熱性に優れ、長期間使用する場面で活躍します。一方、スチールは加工性とコストの面で優れており、建築や自動車産業などに広く使われています。本記事では、ステンレスとスチールの違いについて詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリットや用途を紹介します。

ステンレスとは?

ステンレスとは、鉄を主成分とし、クロムやニッケルを含有する合金鋼の一種です。最大の特徴は、クロムが酸素と結びついて形成される不動態皮膜によって、優れた耐食性を発揮する点にあります。この不動態皮膜は非常に薄いものの、傷がついても自己修復する性質があるため、長期間にわたって錆びにくい状態を維持できます。

また、ステンレスは耐熱性にも優れており、高温環境でも変質しにくいため、厨房機器や産業機械などに幅広く使用されています。表面が滑らかで汚れが付きにくく、衛生的に保ちやすいことから、食品加工や医療機器にも適しています。

ステンレスの特徴

ステンレスは、その優れた耐食性と高い耐久性から、さまざまな環境で使用されています。特に、湿気や水分の多い場所、化学薬品が使われる工場、屋外の構造物などに適しており、通常の鉄やスチールでは劣化しやすい環境でも長期間の使用が可能です。

また、ステンレスは機械的強度が高く、衝撃や摩耗に強いため、産業機械や自動車部品、建築資材などにも幅広く採用されています。耐熱性にも優れており、高温下でも性能を維持しやすいため、ボイラーや排気システムなどの高温環境下での使用にも適しています。

さらに、ステンレスは見た目にも美しく、鏡面仕上げやヘアライン加工などの表面処理を施すことで、デザイン性の高い製品を作ることが可能です。そのため、インテリアや装飾品としても利用されることが多く、実用性と美観を兼ね備えた素材といえます。

ステンレスのメリット・デメリット

ステンレスは優れた特性を持ち、多くの用途で活用されていますが、使用する環境や目的によってはデメリットも考慮する必要があります。ステンレスの特性を十分に理解し、用途に応じた最適な活用方法を選ぶことが重要です。ここでは、ステンレスのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

ステンレスのメリット

  • 耐食性が高い
    ステンレスはクロム含有量が高いため、酸素と反応して保護皮膜を形成し、サビを防ぎます。
    海水や化学薬品の影響を受けにくく、塩害地域や医療分野でも活躍します。
    一般的な鉄やスチールと比較すると、腐食の進行が極めて遅く、長期間使用できます。
  • 強度が高い
    ステンレスは衝撃や摩耗に強く、耐久性に優れています。
    建築資材や橋梁、産業機械の部品など、高い荷重がかかる環境での使用に適しています。
    一定の厚みがある場合は、変形しにくく、耐圧性にも優れています。
  • 耐熱性に優れる
    高温環境でも変質しにくいため、工業用機器や厨房機器で活用されています。
    低温にも強く、冷凍機器や極寒地域での設備にも採用されています。
    熱伝導率が低いため、急激な温度変化による影響を受けにくいです。
  • メンテナンスが容易
    表面が滑らかで汚れが付着しにくく、洗浄やメンテナンスが容易です。
    研磨加工を施すことで、より清潔な状態を維持しやすく、衛生管理が重要な環境でも活用されています。
    特定の合金タイプでは、指紋が付きにくいコーティング加工も可能です。
  • デザイン性が高い
    鏡面仕上げやヘアライン加工を施すことで、高級感のある仕上がりが可能です。
    建築物の外装やインテリアとしての採用も増えています。
    加工技術によって、様々な形状に成形できるため、幅広いデザインに対応できます。

ステンレスのデメリット

  • コストが高い
    ステンレスは製造コストが高く、一般的なスチールよりも価格が高い傾向にあります。
    加工にも特殊な技術が必要であり、結果として製品コストが高くなる場合があります。
    特に耐熱性・耐薬品性を向上させた特殊ステンレスはさらに高額となります。
  • 加工が難しい
    ステンレスは硬度が高いため、切削や研削加工が難しく、加工に時間とコストがかかります。
    溶接には専門的な技術が必要であり、通常のスチールと比べると扱いが難しい面があります。
    加工方法を誤ると、内部応力が蓄積し、ひずみが生じる可能性があります。
  • 重量がある
    軽量化を求める用途には適しておらず、アルミニウムやチタンと比較すると重いため、使用場所によっては不向きです。
    大型の構造物や機械に採用する際には、適切な重量バランスを考慮する必要があります。
  • 特殊な処理が必要
    一部のステンレスは、表面処理によって特性を最大限に活かす必要があります。
    指紋や油脂汚れが目立ちやすいため、美観を維持するには定期的なクリーニングが不可欠です。
    電解研磨やパッシベーション処理を施すことで、より耐食性を向上させることができますが、追加コストが発生します。

このように、ステンレスは多くのメリットを持つ一方で、特定の用途ではデメリットも考慮しながら選択することが重要です。

スチールとは?

スチールとは、鉄を主成分とした合金で、炭素(カーボン)を含むことで強度や硬度を高めた素材です。一般的に「鉄鋼」とも呼ばれ、純鉄よりも丈夫で加工しやすい特性を持っています。

スチールは古くから建築や工業製品の材料として広く使用されてきました。その最大の特徴は、炭素含有量を調整することで、用途に応じた強度や靭性を持たせることができる点です。低炭素鋼は柔軟性があり加工しやすく、高炭素鋼は刃物や工具に適しています。また、ステンレスとは異なり、磁性を持つことが多いため、電磁用途にも活用されることがあります。

スチールの特徴

スチールは鉄を主成分とし、炭素を含有することで強度を向上させた金属です。その加工のしやすさやコストの低さから、幅広い産業で活用されています。

また、スチールは炭素量や合金元素の含有量によって特性が異なります。たとえば、高炭素鋼は焼入れ処理を施すことで高い硬度を持ち、工具や機械部品などの耐摩耗性が求められる用途に使用されます。また、クロムやニッケル、モリブデンを含む合金鋼は、これらの元素によって耐食性や耐熱性が向上し、自動車部品や産業機械に活用されています。

ただし、スチールの最大の弱点は、錆びやすさです。そのため、防錆処理を施さない場合、湿気や水分の多い環境では急速に腐食が進行する可能性があります。用途に応じた適切なメンテナンスが求められる素材です。

スチールのメリット・デメリット

スチールはコスト面や加工性に優れる一方で、いくつかの欠点もあります。用途に応じて適切な種類を選択することが重要です。ここでは、スチールのメリットとデメリットについて詳しく解説します。

スチールのメリット

  • コストが低い
    ステンレスよりも安価で、大量生産が可能です。
    製造や加工の工程が比較的簡単で、生産コストを抑えやすい特徴があります。
    建築資材や自動車部品など、幅広い用途で経済的に活用されています。
  • 加工性が良い
    切断、溶接、プレス加工が容易で、複雑な形状にも対応しやすいです。
    延性が高いため、プレス加工などの成形加工がしやすくなっています。
    機械加工も容易で、溶接性に優れた種類のスチールも多く存在します。
  • 強度が高い
    適切な熱処理や表面処理を施すことで、非常に高い強度を発揮できます。
    炭素含有量を増やすことで、さらに高い硬度や耐摩耗性を持たせることが可能です。
    自動車や橋梁、建築材料など、強度が求められる分野で広く使用されています。
  • 磁性がある
    磁性を持つため、モーターや発電機、磁気部品などの電磁用途に活用できます。
    一部のスチールは、磁気をコントロールする用途(電磁シールドなど)にも使用されています。

スチールのデメリット

  • 錆びやすい
    防錆処理を行わない場合、湿気や水分の多い環境では腐食が進みやすくなります。
    屋外や水回りでの使用には、亜鉛メッキや塗装などの表面処理が必要です。
    合金成分を加えることで、耐食性を向上させることも可能です。
  • 重量がある
    軽量化が求められる分野には適していない場合があります。
    ステンレスやアルミニウムと比べて比重が高いため、大型構造物では負荷が大きくなることがあります。
    軽量化が必要な場合は、高張力鋼や特殊合金を使用することが推奨されます。
  • メンテナンスが必要
    定期的な防錆処理が必要であり、適切な管理が求められます。
    長期間使用する場合は、表面処理や塗装による追加の保護が推奨されます。
    使用環境に応じたメンテナンスを怠ると、腐食や劣化が進行する可能性があります。

このように、スチールには多くのメリットがございますが、適切な防錆対策やメンテナンスを行うことで、長期間にわたってご使用いただくことが可能です。

ステンレスとスチールの違い

ステンレスとスチールは、どちらも鉄を主成分とする金属ですが、それぞれ異なる特性を持っています。用途に応じた適切な素材を選ぶことで、製品の品質や耐久性を大きく向上させることができます。

耐食性の違い

ステンレスはクロムを含むことで、不動態皮膜を形成し、錆びにくい特性を持っています。一方、スチールは炭素を含有することで強度を高めていますが、耐食性は低いため、防錆処理が必要になります。屋外や湿度の高い環境では、ステンレスの方が適しています。

強度と加工性の違い

スチールは炭素含有量を調整することで、強度や靭性を変化させることが可能です。高炭素鋼は硬度が高く、工具や機械部品に適していますが、低炭素鋼は加工しやすく、建築材料などに使用されます。ステンレスは耐久性に優れますが、硬度が高いため加工が難しい場合があります。

コストの違い

スチールは一般的にコストが低く、大量生産しやすい素材です。そのため、コストを重視する場合にはスチールが適しています。一方、ステンレスは耐久性やメンテナンスのしやすさに優れていますが、材料費や加工費が高いため、初期投資が大きくなることがあります。

用途の違い

ステンレスは、食品加工や医療機器、建築の外装、海洋構造物など、耐食性が求められる場面で使用されます。一方、スチールは自動車、建築資材、機械部品など、コストや強度を重視する用途で広く活用されています。

どちらを選ぶべきか?

ステンレスとスチールのどちらを選ぶかは、使用環境や目的によって異なります。錆びにくさやメンテナンスのしやすさを重視する場合はステンレス、コストや加工性を優先する場合はスチールが適しています。それぞれの特性を理解し、適切な素材を選択することが重要です。

ステンレス板へのシルク印刷について

ステンレス板は、耐久性や耐食性に優れているため、屋外看板や産業用プレート、銘板、表札などの用途で広く活用されています。これらの用途では、長期間使用するために、耐久性の高い印刷方法が求められます。

当サイトで得意としているシルクスクリーン印刷は、インクをしっかりと定着させることで、摩耗や気候の影響を受けにくい仕上がりを実現できます。特に、耐候性・耐水性に優れたインクを使用することで、屋外や過酷な環境下でも色褪せや剥がれを防ぐことが可能です。

また、シルク印刷ならではの鮮明な発色により、ロゴや文字、デザインを高精細に表現できるため、企業の看板やブランドプレートなどの用途にも適しています。シルク印刷は1色ごとに版を作成するため、単色や2色程度のデザインがコスト面でも適しており、視認性の高い仕上がりが求められる場面で多く利用されています。

当社では、ステンレス板をはじめ、さまざまな素材へのシルクスクリーン印刷を行っており、お客様の用途やデザインに合わせた最適な印刷を提供しています。印刷の耐久性や仕上がりにこだわりたい方は、ぜひシルクスクリーン印刷をご検討ください。シルク印刷についてもっと詳しく知りたい方は以下ページもご覧ください。
>>シルク印刷とは

ステンレス板へのシルク印刷事例<銘板>

当社で製作したステンレス板へのシルク印刷事例を写真とともに2件ご紹介します。まず1件目は、管理看板の事例です。不動産会社様が管理している物件の壁面に設置されています。中央に物件名、管理会社名、電話番号を明記し、上下にアクセントとなる装飾を入れたシンプルデザインです。

ステンレス_管理看板(三和商事(株)様)製作事例

ステンレス_管理看板(三和商事(株)様)製作事例

2件目も管理看板の事例です。ステンレス板の表面には髪の毛のようなスジ模様が入ったヘアライン仕上げを施しているため、より美しい見た目の看板となっています。

ステンレス_管理看板製作事例

>>その他の事例はこちら

まとめ

ステンレスとスチールは、どちらも鉄を主成分とする金属ですが、耐食性や加工性、コスト面などに大きな違いがあります。ステンレスは錆びにくく耐久性に優れているため、食品加工設備や医療機器、屋外看板などの用途に適しています。一方、スチールは加工しやすくコストが抑えられるため、建築資材や自動車部品などの幅広い分野で使用されています。

それぞれの素材にはメリット・デメリットがあるため、使用環境や目的に応じて最適なものを選択することが重要です。特に、耐久性が求められる場面ではステンレス、コストや加工性を重視する場合はスチールが適しているといえます。

また、ステンレス板に対するシルクスクリーン印刷は、耐候性や耐久性に優れた仕上がりを実現できるため、屋外看板や銘板、ブランドプレートなどの用途におすすめです。当社では、ステンレス板をはじめとするさまざまな素材に対応したシルク印刷を提供しており、お客様のご要望に合わせた最適な印刷をご提案いたします。

用途やデザインに応じたシルクスクリーン印刷を検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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