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アルミ複合板に直接印刷する方法

2024.12.17

アルミ複合板は、看板やPOP、サインプレートなど多岐にわたる用途で使用される素材です。その軽さや耐久性から屋内外問わず需要が高く、印刷技術の進化によってデザインの幅も広がっています。本記事では、アルミ複合板の特徴や用途、印刷方法について詳しく解説します。

アルミ複合板とは?

アルミ複合板は、発泡ポリエチレンを芯材とし、両面をアルミニウム板で挟んだ複合素材です。その成り立ちから、強度や耐久性を保ちながらも軽量に仕上がるという特長があります。

主に、表面はポリエステル樹脂塗装が施されており、なめらかな質感が特徴です。光沢のある「グロス面」とツヤ消しの「マット面」があり、用途やデザインのイメージに合わせて使い分けることができます。

アルミ複合板には、いくつかの種類があります。例えば:

  • 片面タイプ:一方の面に塗装が施され、裏面は無塗装または簡易仕上げのタイプ。
  • 両面タイプ:両面に塗装が施され、リバーシブルで使用可能。

これらの種類によって、用途や設置場所に合わせた選び方が可能になります。また、表面の仕上がりが美しいため、印刷や加工にも適しており、さまざまなシーンで活用される素材です。

▼アルミ複合板(白)
アルミ複合板_白

▼アルミ複合板(シルバー)
アルミ複合板_シルバー

アルミ複合板の特徴

アルミ複合板は、その構造と特性から、多くの利点を持つ素材です。以下で、具体的な特徴について詳しくご紹介します。

・軽量でありながら高い強度

アルミ複合板は、発泡ポリエチレンを芯材に使用しているため、非常に軽量です。その一方で、両面のアルミニウム板がしっかりとした強度を確保しており、衝撃にも耐えられるバランスの取れた構造になっています。これにより、大型の看板やサインでも安心して使用できます。また、軽量であることから施工の際の負担も軽減され、取り付け作業も簡単です。

・優れた耐候性と耐水性

アルミ複合板の表面は、ポリエステル樹脂塗装によって仕上げられており、雨風や紫外線に強い耐候性を持っています。屋外で長期間使用しても劣化しにくく、色あせや錆びが発生しにくいのが特徴です。また、耐水性にも優れているため、湿気や水分にさらされる場所でも使用可能です。これらの特性から、屋外看板やサイン、装飾パネルとして非常に適しています。

・加工がしやすく自由なデザインが可能

アルミ複合板は、カッターや専用の機械を使うことで、容易に切断や加工ができます。直線カットだけでなく、複雑な形状にカットすることも可能で、文字やロゴの形に合わせたデザインも実現できます。また、穴あけ加工や角丸加工にも対応でき、設置する環境やデザインに合わせた仕上げが可能です。これにより、シンプルな表示板からオリジナリティのある装飾パネルまで、幅広い用途に応用できます。

・高い印刷適性と美しい仕上がり

アルミ複合板の表面は滑らかで均一に仕上がっているため、印刷加工との相性が抜群です。特に、シルクスクリーン印刷やUVインクジェット印刷を施すことで、文字やロゴ、写真などのデザインが鮮明に再現されます。さらに、光沢のある「グロス面」では色の発色が鮮やかになり、ツヤ消しの「マット面」では落ち着いた印象に仕上がるなど、表現の幅が広い点も特徴です。

・コストパフォーマンスの良さ

アルミ複合板は、他の素材(例えばアクリルや金属板)と比較しても価格が手頃でありながら、耐久性と加工性に優れたコストパフォーマンスの良い素材です。特に、屋外看板や短期・長期のイベントパネルなどで使用する場合、導入コストを抑えつつ、高品質な仕上がりを実現できます。

アルミ複合板の主な用途

アルミ複合板は、その軽量性、高い耐久性、そして加工のしやすさから、屋外・屋内を問わず多岐にわたるシーンで活用されています。ここでは、具体的な用途について詳しくご紹介します。

屋外看板

アルミ複合板は、耐候性に優れているため、屋外看板として多く利用されています。店舗の看板や建設現場の案内看板、駐車場の案内標識など、長期間にわたって屋外に設置される場合でも劣化しにくく、雨や紫外線にさらされても美しい状態を維持できます。特に、シルクスクリーン印刷やUVインクジェット印刷を施すことで、デザインの再現性が高く、遠くからでも目を引く仕上がりになります。

店頭ディスプレイ・メニュー表

アルミ複合板はその美しい表面仕上げを生かし、飲食店や小売店でのメニュー表や商品価格表示板にも活用されています。光沢のある「グロス面」を使えば鮮やかで目を引くデザインに、ツヤ消しの「マット面」を使えば高級感のある仕上がりになります。また、軽量なので店頭ディスプレイの設置や移動が簡単で、メンテナンスもしやすい点が魅力です。

イベント・展示会パネル

アルミ複合板は持ち運びやすさと設置のしやすさから、イベントや展示会でもよく利用されます。企業ブースの案内パネルや商品説明用の立て看板、背景パネルとして使用されることが多く、シンプルなデザインから写真を用いたフルカラーパネルまで対応できます。また、複数枚のアルミ複合板を組み合わせることで、大型パネルや背景ボードも制作可能です。

プラカード・サインボード

軽量で耐久性があるアルミ複合板は、イベントやキャンペーン時に使用するプラカードやサインボードにも最適です。手に持って使うプラカードはもちろん、屋外に固定設置する案内サインとしても使用されます。加工のしやすさを生かして、文字やロゴの形に合わせたカットも可能で、オリジナリティのあるデザインを実現できます。

室内装飾・インテリアパネル

アルミ複合板は、室内装飾やインテリアパネルとしても利用されています。オフィスや店舗のロゴサイン、壁面装飾、室内案内パネルなどに使用され、シンプルながらもスタイリッシュな印象を与えます。特に、光沢仕上げや高精細な印刷を施すことで、空間のアクセントとして存在感を発揮します。

ネームプレート・表札

アルミ複合板の加工しやすい特性を活かし、オリジナルのネームプレートや表札としても人気があります。シンプルな文字表示から複雑なロゴやイラストを含むデザインまで幅広く対応でき、屋外に設置しても耐久性が高いため劣化しにくいのが特徴です。

カット加工品・装飾スタンド

アルミ複合板はカット加工がしやすいため、ロゴやキャラクターの輪郭に合わせたカットや、卓上スタンド型の装飾品としても活用されています。例えば、花壇に設置する名札や屋内外で使用するオリジナルスタンドサインなど、アイデア次第で幅広い表現が可能です。

このようにアルミ複合板は、その高い機能性とデザイン性から、看板や装飾、ディスプレイなど幅広いシーンで活躍しています。

アルミ複合板に直接印刷する方法

アルミ複合板に直接印刷する方法には、主にシルクスクリーン印刷とUVインクジェット印刷の2つがあります。それぞれの特徴や適した用途について詳しく解説します。

シルクスクリーン印刷

シルクスクリーン印刷は、インクを版を通して刷り込む方法で、単色から色数の少ないデザインに適しています。版を作成するため、同じデザインを大量に印刷する場合にコストパフォーマンスが高くなります。

  • 特徴: 印刷面が均一に仕上がり、インクの発色や耐久性が高い。
  • メリット: 大量生産に適しており、1枚あたりの単価を抑えられる。
  • デメリット: 版の作成費用がかかるため、小ロットや多色デザインには不向き。
  • 適した用途: 建設現場の看板、企業ロゴ入りのサインボード、シンプルな案内表示板など。

UVインクジェット印刷

UVインクジェット印刷は、インクを紫外線で瞬時に硬化させながら直接プリントする方法です。フルカラーデザインや写真の再現に優れており、1枚からでも対応可能です。

  • 特徴: 版が不要で、デザインの自由度が高く、精細な仕上がりが得られる。
  • メリット: フルカラー印刷やグラデーション、写真などの複雑なデザインに対応可能。
  • デメリット: 単価が高く、大量印刷にはコストがかかる。
  • 適した用途: 店舗看板、展示会用のパネル、写真やイラストを使用したサインボードなど。

印刷方法の比較まとめ

アルミ複合板に直接印刷する際の2つの方法について、それぞれの特徴と適した用途を以下の表でまとめました。デザインや印刷枚数に合わせて最適な方法を選びましょう。

印刷方法 特徴 適した用途
シルクスクリーン
印刷
単色・色数が少ないデザイン向き、
コストが安く大量印刷向け
シンプルな案内板や
大量のサインボード
UVインクジェット
印刷
フルカラー対応、
1枚から精細なデザインが可能
店舗看板、写真入りパネル、
展示会ボード

アルミ複合板のシルク印刷事例

アルミ複合板への印刷方法としてご紹介したシルク印刷は、当サイトが得意とする技術です。ここでは、シルク印刷を用いた製作事例をご紹介します。

ナンバープレート

アルミ複合板に「USED CAR」と大きく印刷したナンバープレートのシルク印刷製作事例です。黒と白のコントラストでシックな印象に仕上がっています。

アルミ複合板_ナンバープレート_シルク印刷事例

>>その他の製作事例はこちら

宅地建物取引業者票

アルミ複合板シルバーを用いた宅地建物取引業者票のシルク印刷製作事例です。シルク印刷の特長である発色の良さを活かしたシンプルなデザインです。

アルミ複合板_宅地建物取引業者票_シルク印刷事例

>>その他の製作事例はこちら

まとめ

アルミ複合板は、その軽量性、高い強度、優れた耐候性から屋内外を問わず幅広い用途で使用される素材です。屋外看板や店頭ディスプレイ、イベントパネルなど、シーンに応じた活用が可能で、加工のしやすさと高い印刷適性がその魅力をさらに引き立てています。

印刷方法としては、コストパフォーマンスに優れたシルクスクリーン印刷と、精細なデザインやフルカラー表現が得意なUVインクジェット印刷の2つが代表的です。それぞれの特徴を理解し、用途やデザイン、印刷枚数に応じて最適な方法を選ぶことが重要です。

アルミ複合板の印刷や加工をご検討の際は、ぜひお気軽にお問合せください。お客様のご要望に応じた最適なご提案を致します。
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