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2026.02.18
「アルコールで拭いたら、シルク印刷が消えてしまうのでは?」「消毒を繰り返しても表示は維持できるのだろうか?」――このような疑問を持つ方は少なくありません。特に、設備表示や銘板、操作パネル、案内板など、日常的にアルコールで清掃・消毒される表示物では、印刷の耐久性は非常に重要なポイントになります。
シルク印刷は、看板や銘板、工業製品の表示など、耐久性が求められる用途で広く採用されている印刷方法です。用途条件に合ったインク選定と仕様で製作されたシルク印刷は、アルコールで拭いても表示が消えにくく、長期間にわたって視認性を維持しやすいのが特長です。
ただし、すべてのシルク印刷が同じ耐性を持つわけではありません。使用するインクの種類や素材、下処理、乾燥・硬化条件、拭き取りの頻度や圧力などによっては、アルコール清掃で影響を受ける場合もあります。だからこそ、アルコールでの清掃・除菌が前提の表示物は、最初に条件を整理して「落ちにくい仕様」を組み立てることが重要です。
この記事では、アルコールによって印刷が劣化する原因とその対策、さらにアルコール耐性を考慮したシルク印刷の仕様の考え方について、印刷を初めて検討する企業担当者の方にも分かりやすく解説します。
目次
まず「落ちる」を、完全に消えることだけだと捉えてしまうと、原因や対策が見えにくくなります。アルコール清掃で起こりやすい変化は、主に次の4つです。
この違いを理解しておくと、「強いインクにすればOK」という単純な話ではなく、密着性・耐溶剤性・表面保護など、対策の方向性を適切に選べるようになります。

シルク印刷は耐久性に優れた印刷方法ですが、アルコール清掃の条件や仕様によっては影響を受ける場合があります。ただし、これはシルク印刷に限った話ではなく、どの印刷方法でも、用途に適していないインクや仕様で製作された場合には劣化のリスクが生じる可能性があります。
ここでは、アルコール清掃によって印刷が劣化する主な原因について、それぞれ分かりやすく解説します。
シルク印刷は、素材や用途に合わせてインクを選べるのが強みですが、逆に言うと「選定を間違える」と想定外の劣化が起こります。たとえば、アルコール(エタノール/イソプロピルアルコールなど)で頻繁に拭く前提なのに、耐溶剤性が十分でないインクを選ぶと、転写・ツヤ変化・にじみが起こりやすくなります。
アルミ複合板・ステンレス・アクリル・塩ビなど、同じ用途でも素材はさまざまです。素材側の表面状態(汚れ・油分・離型剤・静電気など)や、下処理の有無によって密着性が大きく変わります。密着が弱い状態でアルコール拭きを繰り返すと、擦過で剥がれが進行することがあります。
印刷直後は乾いて見えても、インクの硬化が十分でないとアルコールで表面が影響を受けやすくなります。乾燥時間・温度・二液インクの配合、焼き付けの有無などは、耐アルコール性にも関係します。納品直後にすぐアルコール清掃が始まる場合は、仕様だけでなく運用面(使用開始タイミング)も含めて設計するのが安全です。
「アルコール耐性」といっても、軽く拭く程度なのか、強い圧で毎日何十回も拭くのかで必要なレベルは変わります。除菌運用が想定される製品(掲示板・操作パネル・表示プレートなど)は、耐摩耗性も含めた仕様検討が重要です。
アルコールで拭く前提の使い方が想定される場合は、「インク選定」「密着性の確保」「表面保護」の3点をセットで考えるのが基本です。ここを押さえると、シルク印刷の強みを活かしながら、落ちにくい仕様を組み立てやすくなります。
まずは用途に合わせて“耐溶剤性(アルコール)”を考慮したインクを選定します。シルク印刷はインクの選択肢が広いため、アルコール拭き取りが想定される案件では、最初からその条件を前提にしたインク・システムを採用することが重要です。
同じインクでも、素材側の状態で結果が変わります。金属・樹脂・アクリルなど、素材別に適した前処理(脱脂・表面調整など)を行うことで、密着不良による剥がれリスクを下げることができます。
頻繁にアルコールで拭く製品は、インク単体に負担が集中しやすいため、仕様によっては表面保護(クリアコート等)の考え方も有効です。見た目(ツヤ)やコストとのバランスを見ながら、「どこまで守るべきか」を決めると、過剰仕様にも不足仕様にもなりにくくなります。
「アルコールで拭く可能性がある」だけでは、必要な耐性レベルが判断しにくいことがあります。スムーズに仕様を決めるために、次の情報を発注時に共有するのがおすすめです。
この5点が分かると、印刷する側は「必要な耐アルコール性」と「密着・耐候」まで含めた仕様提案がしやすくなります。特に、除菌運用が前提の表示物(注意喚起サイン、設備表示、受付周りの案内など)は、最初の段階で条件を共有することがトラブル防止につながります。
アルコール清掃が前提となる表示物では、「どの程度の耐久性があるのか」「どのような仕様を選べば安心なのか」といった疑問を持たれる方が多くいらっしゃいます。ここでは、アルコールとシルク印刷に関して特によくいただく質問と、その考え方について分かりやすく解説します。
「絶対に落ちない」と断言できる印刷はありませんが、用途条件を明確にし、耐溶剤性の高いインクを選定し、適切な前処理や必要に応じた保護設計を行うことで、アルコール拭き取りに強い仕様を組むことは可能です。特に、拭き取り頻度や使用するアルコールの種類を事前に共有することで、用途に適した仕様を選定しやすくなります。
手指消毒液にはアルコール以外に保湿剤や添加物が含まれていることがあり、これらの成分がインク表面に影響を与える場合があります。実際の運用で使用する消毒液が決まっている場合は、その条件を踏まえてインクや仕様を検討することで、より安定した耐久性を確保できます。
はい、印刷内容を長期間維持するためには、印刷仕様だけでなく「印刷位置」や「構造」の工夫も有効です。たとえば、アクリル板の場合は裏面から印刷することで、印刷面が直接アルコールに触れない構造にすることができます。また、操作頻度の高い部分を避けて印刷位置を設計することで、摩耗や劣化のリスクを低減できます。
シルク印刷は、インク膜に厚みがあり、素材にしっかりと密着する特長があるため、適切な仕様で製作された場合、アルコール拭き取りに対して安定した耐久性を発揮しやすい印刷方法です。一方で、インクジェット印刷はフルカラー表現や短納期に優れていますが、用途によっては表面の保護や使用条件の考慮が重要になります。
それぞれの印刷方法の特長や違いについては、以下のページで詳しく解説しています。用途に応じた最適な印刷方法を選ぶ際の参考としてご覧ください。
>>インクジェット印刷とシルクスクリーン印刷の違いについて詳しく見る
アルミ複合板、ステンレス、アクリルなどは、シルク印刷との相性が良く、適切なインクと前処理を行うことで高い耐久性を確保できます。特に、設備表示や銘板など、長期間の使用が前提となる用途では、素材と印刷方法の組み合わせが耐久性に大きく影響するため、使用環境に応じた素材選定が重要です。
アルコールによる清掃や除菌が日常的に行われる環境では、印刷の耐久性は表示物の品質を左右する重要な要素となります。アルコールによる影響は、完全に消えてしまうケースだけでなく、転写・にじみ・ツヤ変化・剥がれなど、さまざまな形で現れる可能性があります。そのため、「アルコールで拭くこと」を前提とした仕様で印刷を行うことが重要です。
シルク印刷は、インク膜が厚く素材にしっかりと密着する特長があり、適切なインク選定や前処理、必要に応じた表面保護を行うことで、アルコール清掃を伴う環境でも長期間にわたって安定した表示を維持しやすい印刷方法です。実際に、設備表示や銘板、操作パネルなど、耐久性が求められる用途で広く採用されています。
重要なのは、「シルク印刷だから安心」と考えるのではなく、使用環境や清掃条件に応じて最適な仕様を設計することです。アルコールの種類や拭き取り頻度、素材、使用環境などの条件を事前に整理しておくことで、用途に適した印刷仕様を選定しやすくなり、納品後のトラブル防止にもつながります。
アルコール清掃を伴う表示物や印刷物をご検討の際は、使用条件に適したインク・素材・仕様を選定できるシルク印刷を選択肢のひとつとして検討することで、長期間にわたって安心して使用できる表示を実現することができます。